美容クリニック経営を失敗しないために!経営に集中するために必要な開業資金の目安も紹介
目次
美容クリニックは需要が高くなっているものの、内装や初期費用にお金がかかることから「軌道に乗るまで時間がかかる」「資金繰りがうまくいかない」と悩むケースも多く見られます。特に、現在の病院で診療にあたりながら開業準備をする場合はより多くのストレスを抱えることになるでしょう。
開業に際して悩む煩雑な手続きや作業は、頼れるところを外部に頼り、効率的に進めることがおすすめです。今回は経営に集中するために取り組みたい「外部に依頼する項目」そして必要な資金の目安について紹介します。
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美容クリニック経営で失敗(倒産)してしまう6つのパターン
ここでは美容クリニックの経営において、よくある失敗のパターンを6つ紹介します。事前に失敗パターンを知ることで対策を打ち、安定した経営を目指せます。
開業資金をかけすぎてしまう
最も多い要因として、開業資金をかけすぎることが挙げられます。開業時に様々なこだわりを持ち資金を必要以上にかけ、その後の資金繰りが困難になる。返済に追われて黒字化が進まないといったケースが往々にして見られます。
この場合、売上の見通しを明確に立てていないことが要因として考えられます。開業資金を設定する際に、利益を確保する具体的な単価や患者数など目標設定を行う必要があるでしょう。また、この目標は短期でなく長期的な視点で立てる必要があります。
ターゲットやコンセプトが曖昧
自院のターゲットやコンセプトが曖昧な場合も経営がうまくいかないでしょう。診療科目に対して「どの属性のターゲットを狙うか」を決定すると、おのずと内装やホームページの仕様などが定まります。
また、コンセプトが明確だとブランディングが行えるため、集客においても具体的な施策を打てるようになります。特に、同じ診療科目が近隣エリアにある場合、差別化しなければクリニックの安定した経営は不可能です。ターゲットやコンセプトを定めた上で、強みをアピールしていきましょう。
集客を行う媒体・コストを見誤る
美容クリニックは緊急性のある科目でないことから、積極的に集客を行う必要があります。しかし、集客を行う媒体やかけるコストを見誤ると、広告宣伝費が経営を圧迫します。集客で成果を出すためには、実績が豊富で信頼できる代理店やコンサルティング会社への依頼がおすすめです。
何でも院長が自分でやってしまう
「クリニックの開業資金をできる限り抑えたい」と、院長が自ら様々な手続きや作業を行ってしまうことも、実はうまくいかない要因になります。院長は経営と診察の責任を持つ必要があるため、本来の業務に集中することが大切です。
しかし、開業時はホームページの構築やスタッフの確保、様々なシステムの導入などやるべきことが多くあります。それらを自分一人で行うと、疲労から体調不良を引き起こしたりストレスを抱えたりして診察に集中できなくなる可能性もあるでしょう。
院長が本来のパフォーマンスを発揮できない場合、クリニックそのものの口コミが低くなったりリピーターの獲得が難しくなったりします。
スタッフが定着しない
教育体制や労働環境が悪い場合、スタッフが定着せず人手不足からクリニックの経営が傾く可能性があります。特に、開業時は慌ただしく業務を行うことから、スタッフの定着が難しいと言われています。
開業時にマニュアルを用意したり、スタッフにクリニックの強みや方向性を伝え、コミュニケーションを絶えず取ることで離職率低下につなげられるでしょう。なお、スタッフとのコミュニケーションの時間を確保するためにも、他の業務を外部に依頼し、院長の労力を軽減する必要があります。
患者から悪い評判を受けてしまう
クリニックの開業直後は訪れる患者様の期待が高い分、悪い評判を受ける可能性も高まります。どれだけノウハウを持っていたとしても、慌ただしさから満足のいく施術が行えない場合「スタッフが忙しそうにしていて相談ができなかった」「ホームページに記載されている内容と異なった」など、ネガティブな評価がつくこともあるでしょう。
患者様から悪い評判を受けないためにも、開業時にスタッフの教育やコンセプトの決定などは必須事項です。
美容クリニック経営成功の鍵は開業時の計画と的確なブレーン選定
美容クリニックの経営を成功させるには、具体的な計画とブレーンの選定が欠かせません。どれだけ院長がマルチタスクに長けていたとしても「自分でやるべきこと」「他人に任せるべきこと」を明確にしなければいつかは限界が訪れます。
ここでは開業時に注意したい5つのポイントを「誰がやるか」に着目しながら解説します。
開業資金と運転資金を分けて用意する
美容クリニックの経営において大きな課題となるのは資金の用意や運用です。こちらは院長が自ら行う必要があるでしょう。資金は開業資金と運転資金に分けて準備を行います。
特に、運転資金については長期で「どれくらい必要か」を見越し、逆算して確保する必要があります。自身やスタッフの報酬を決めたり、機器や物件のランニングコストを明確にしたりすることが大切です。
この時「だいたいこれぐらいだろう」とどんぶり勘定で決めるのではなく、具体的な収支を見積もりましょう。なお、この際自身で予算設定を行うのが難しければ、開業支援を行うコンサルティングサービスを活用したり税理士に相談したりするのもおすすめです。
ターゲット・コンセプトを明確化する
クリニックを開業しようと考えた場合、まずターゲットやコンセプトを明確化しましょう。一口に美容クリニックといっても診療科目は大きく異なります。薄毛に悩むターゲットにアプローチするのか「美しくなりたい」を叶えたいターゲットにアプローチするのかによって求められる集客方法やアプローチ方法は異なります。「誰に」「どのようになって欲しいか」を定めることが欠かせません。こちらは院長自らが考える必要があるでしょう。
他のクリニックの特徴、そして自分の強みを照らし合わせてみると、クリニックの強みが見えてくるでしょう。
スタッフ採用計画を立てる
スタッフの採用計画も重要です。採用したスタッフは開業時に離職する可能性が高いため、余裕を持って採用するのがおすすめです。スタッフの募集開始時はつい採用条件を厳しくし、なかなか人が集まらないといったこともあるでしょう。
その場合は採用条件を緩和する取り組みが良いでしょう。一方で、採用条件が大まかなものの場合、集まるスタッフの質も低下する可能性があります。その場合は採用条件を限定したり面接を行う中でスキルをヒアリングしたりといった取り組みが欠かせません。
外部ブレーンの選定計画を立てる
美容クリニックの開業はやるべきことが多いため、外務ブレーンの選定も必要です。その場合は「どの項目を任せるか」を明確にしましょう。例えば、集客にホームページを活用するのであれば事業開始の数か月前までには立ち上げ・運用が求められます。また、スタッフの採用も教育の期間を考えると、求人も早めの着手が好ましいでしょう。
いずれも時間を要するため、外部に任せられるなら「いつまでに完了したいか」から逆算し、依頼を行いましょう。なお、開業に先立って「何をしていいかわからない」といった場合は、いちからコンサルティングサービスを活用する方法もおすすめです。
集患計画を立てる
開業の外枠が固まり始めたら、集患計画を立てていきましょう。集患はオンラインとオフラインの選択肢があり、どちらかに重点を置くもしくは両方をバランスよく進めていく方法があります。
集患に関してはクリニックの支援実績がある代理店やコンサルティングサービスに依頼するのが良いでしょう。近年、ホームページは個人で作れるようになってきているものの、クリニックのホームページとなるとより多くの患者様に見てもらうための制作施策が欠かせません。自身で時間をやりくりして作るよりも、思い切って外部へ依頼するの依頼がおすすめです。
美容クリニックの経営に集中するために必要な開業資金とは?
ここからは美容クリニックの開業に伴い、必要になる開業資金を紹介します。開業資金はテナントを活用する方法と土地の購入から行う方法で大きく異なるため、あくまで参考程度としてください。
必要な資金の総額
美容クリニックの開業資金はクリニックの立地や内装、必要な医療機器により異なりますが、数千万円から1億円程度と言われています。特に、高度な医療機器を導入する場合、集客に効果的なもののコストがかかるでしょう。
一般内科の開業資金が5000〜8000万円程度と言われる中で、美容クリニックの開業資金は高額であるとわかります。
開業資金の内訳
美容クリニックの開業資金は具体的に下記の項目が挙げられます。
- 物件
- 設備内装
- 医療機器の導入
- 集患
- 電子カルテやシステムの導入
- ベッドやソファーなどの購入費用
特に、物件や医療機器の導入で大きく差が出る傾向にあります。
運転資金の内訳
美容クリニックを開業すると、月々運転資金が必要になります。具体的な項目は下記が挙げられます。
- テナント料
- 医薬品費用
- 人件費
- 従業員の福利厚生
- 備品の購入費用など
特に、開業してしばらくは支出が収入を上回ってしまうことが多いため「毎月どれくらい必要か」を見通した上で、ある程度自己資金を蓄える必要があるでしょう。なお、一般的に運転資金は3〜6か月分を事前に用意しておくのが好ましいと言われています。
美容外科と美容皮膚科で必要な費用の違い
美容クリニックといっても、美容外科と美容皮膚科では必要な費用が異なります。美容外科の場合は高額な機器や最新の機器を導入しアピールするクリニックが多いことから、機器に関する費用が高くなる傾向にあります。
しかし、ボトックス注射やヒアルロン酸注射など、比較的費用を抑えられる施術を充実させるのであればコストも抑えられるでしょう。なお、一般的に美容皮膚科の方がコストは抑えられる傾向です。
開業時の資金調達方法
開業時は高額な資金の調達が求められますが、その調達先に悩むこともあるでしょう。ここでは資金の調達方法を3つ紹介します。
自己資金
まずはできる限り自己資金で賄う方法です。「開業はまだ先」と考えるのであれば、貯蓄を行うのが1つの手です。一般的に開業資金のうち1〜2割程度を自己資金にするのが良いとされています。
例えば、開業資金が1億円の場合は2000万円程度を自己資金で用意し、残りを融資で賄うものです。開業を見据えて、「年間〇〇◯万円貯蓄を行う」といった見通しを持つのも良いでしょう。
融資
開業まで期間がない場合は融資を検討します。開業資金の融資においては返済期間がある程度定まっており、設備融資は20年以内。運転資金は7年以内などが挙げられます。そのため、ただ借りるといった認識ではなく「期間内で返すにはどのような経営を行ったらいいか」という見通しを持ちましょう。
また、融資の金額が高くなると金利も相対的に上がります。融資金額だけでなく金利を含めた返済額を見通す必要があるでしょう。
家族からの借入
自己資金の確保が難しい場合は、家族からの借り入れも検討しましょう。また、すでに親族がクリニックを経営している場合は借り入れと合わせて経営に関するアドバイスを受けるのもおすすめです。経験をもとに、経営の注意点を確認できる可能性もあります。
美容クリニック経営支援はMPHまで
美容クリニックの開業はやるべきことが多いため、何から手をつけていいかわからないことも多くあります。また、院長が1人で全てを背負うのはあまりにもリスキーなため、頼れるところは頼る意識が欠かせません。
MPHでは、美容クリニックの開業や経営支援を一気通貫で行います。開業からクリニックの経営を軌道に乗せる集患まで一貫した対応を行うため、ぜひ一度ご相談ください。
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この記事を書いた人
代表取締役 池本将章
専門分野:WEBコンサルティング,WEB広告,SEO
株式会社エッコにて、WEBコンサルティング事業部長、東京支社統括を歴任した後、 2017年にMPHを創業。2019年にプラスファクトリー株式会社を設立。これまでに500以上の企業への支援実績。