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クリニックの新規開院が増加しており、美容医療業界では集患の競争がますます激化しています。価格競争も激しくなっているため、差別化を図らずして集患を成功させるのは難しいのが現状です。
競合が多い中でマーケティングを成功させるためには、リスティング広告やSNS広告の活用が必須であると言えるでしょう。しかし、闇雲に広告を打ったとしても、思ったような効果は期待できません。
そこで本記事では、リスティング広告やSNS広告など、WEB広告を効果的に活用するためのポイントを詳しく解説します。
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新規開院が続き集患難易度が上がる美容クリニック
美容医療業界はコロナ禍により一時的に市場規模が縮小しましたが、2021年以降、以前を上回るスピードで急成長を続けています。
業界の活況に呼応するように新規開院するクリニックが増加し集患難易度が上がっているため、明確な差別化を図らなければ生き残りが難しい状況になっていると言えるでしょう。
市場規模の拡大に加えて、手術しない施術(非外科的施術)が主体となりつつあることも、新規開院増加の要因となっています。脱毛やヒアルロン酸注入など、手術以外の施術は安全性が高く気軽に受けられるため、多くの人々に受け入れられているのです。
継続した新患獲得にはリスティング広告やSNS広告は必須
競争の激化した美容医療業界で継続した新規患者を獲得し、クリニックの経営を成功させるためには、いかにして他にはない独自の魅力をアピールするかにかかっています。
競合との差別化のためには、リスティング広告(検索結果に連動して表示される広告)やSNS広告など、WEBを活用した広告の活用が必須です。
多くのクリニックがWEB広告を使って集患し、患者側も情報収集にWEBを利用しているため、WEB広告を利用しないことで、他より劣勢に立たされることは間違いないでしょう。
WEB広告を開始する前にまず実施すべきこと
WEB広告を初めて開始する際には、何から手をつければ良いかわからない状態になりがちです。継続的な集患のためにWEB広告を利用する際に、まずは何をどのような手順で始めれば良いのでしょうか。
ここからは、WEB広告を開始する前段階で、まず実施しておきたいポイントを解説します。
コンセプトを明確にする
WEB広告を開始する前には、どのようなターゲットにどのようなメッセージを発信するのかというコンセプトを明確にすることが非常に重要です。
まずは、ターゲットとする患者のペルソナを以下のようなポイントから具体的に設定しなければなりません。
- 性別
- 年齢層
- 抱える悩み
- ライフスタイル
など
ターゲットを設定したら、そこに向けて一貫性のあるメッセージを発信するため、自院の特徴やセールスポイントを明確化しましょう。
上記のようにコンセプトを明確にすることで、WEB広告でアピールする内容も具体的になり、説得力のある訴求につながります。広告を開始する前に、ぜひコンセプトの明確化に力を入れておきましょう。
競合との差別化ポイントを作る
WEB広告により自院をアピールする際には、競合との差別化ポイントを意識することが重要です。他のクリニックとの違いを強調するためには、自院が力を入れている分野を伝える必要があります。
例えば、「他とは違う独自の施術」や「最新技術を用いた施術」など、治療方法で差別化を図る方法は効果的です。
また、特定の分野における専門性や、施術のビフォアアフターなど、実績をアピールするのも良いでしょう。
スムーズなWEB予約の流れを作る
WEB広告を充実させてクリニックを認知してもらったら、確実にWEB予約を獲得できる環境を整えましょう。多くの人に知ってもらえても、予約のシステムが使いにくければ、患者は他のクリニックに流れてしまうかもしれません。
患者が使いやすいWEB予約の流れを作るためには、信頼と実績のあるシステムを導入することが重要です。美容医院業界で実績のあるコンサルティング会社を選定し、WEB予約のシステム作りについて相談することをおすすめします。
事業計画>広告集患計画を立てる
WEB広告による集患を成功させるために、しっかりとした事業計画を立て、広告集患計画とリンクさせることが大切です。明確な事業計画を立てることで、広告による集患計画の内容がより具体的になります。
綿密な事業計画を立てる段階では、市場調査と競合分析が欠かせません。リサーチを進める中で患者のニーズやトレンドを見極め、自院の強みや差別化のポイントを的確に把握できるでしょう。
事業計画を練り、アピールすべきポイントが明確になったら、そこから具体的な広告集患計画に着手します。ターゲットに対して効果的な媒体を選ぶことが重要です。
広告出稿やその準備に必要な原資を用意する
WEB広告を出すことが決まったら、広告出稿や準備するための資金を用意しなくてはなりません。
例えば、リスティング広告は、クリックされた際に料金が発生する形態で、1クリック当たり10円〜500円程度が相場です。仮に1クリック100円と仮定し、1日に10クリックされると、100円×10クリック×30日=30,000円/月になります。また、X(旧Twitter)やLINEなどのSNS広告の場合にも、1クリック当たり1円〜200円程度の料金がかかります。
その他、画像や動画などの広告クリエイティブにかかる費用や、広告運営にかかる人件費なども用意しなくてはなりません。
自己資金で広告費を賄いきれない場合は、銀行からの融資や投資家からの資金調達を検討する必要があります。
リスティング広告やSNS広告を成功させるポイント
WEB広告を出す準備が整ったら、実際に広告を運用して集患につなげていきましょう。準備を無駄にしないためにも、数ある広告媒体の中から自院に適した媒体を選定し、無理のない予算で効果的に訴求しなくてはなりません。
ここからは、リスティング広告やSNS広告による集患を成功させるポイントについて詳しく解説します。
自院に適した媒体を見極める
WEB広告の効果を最大限発揮するためには、自院に適した媒体を見極め、ターゲットに効果的な訴求を行うことが非常に重要です。
美容クリニックの広告にはどのような媒体があり、それぞれの媒体はどのようなターゲットに適しているのでしょうか。
Google(リスティング広告)
Googleのリスティング広告は、ユーザーの検索結果上位に表示される広告で、特定の検索ワードを入力したときに表示されます。リスティング広告は、検索するキーワードと連動しているため、ユーザーのニーズが明確な場合には大きな効果が期待できるでしょう。
クリック課金型で少額の予算でも開始できる点がメリットですが、人気のあるキーワードではクリック単価が高くなるデメリットもあります。特定の施術や治療に強みを持つクリニック向きです。
Yahoo(Yahoo)
Yahoo広告には、検索の結果に連動して表示される検索広告と、Yahoo! JAPANと提携を結んでいるサイト内に広告が表示されるディスプレイ広告があります。
Yahoo! JAPANと提携している優良な媒体で広告を掲載できる点がメリットである一方で、広告出稿時の審査が厳しいことがデメリットです。
Youtube広告
YouTube広告は、YouTube動画に掲載される広告であり、非常に多くの視聴者に訴求できる点がメリットです。また、動画広告は視聴覚に訴えられるため印象に残りやすく、多くの情報を短時間で伝えられる利点もあります。
治療結果のビフォアアフターを掲載する、特定のターゲットに向けてストーリー仕立ての動画広告を流すなど、視覚的なアピールを重視したいクリニックに最適です。
meta広告
meta広告は、FacebookやInstagramなど、meta社が運営しているメディアに画像や動画で広告を配信できるサービスです。出稿にかかる費用は最低100円からと、低コストで始められる点が魅力であるほか、ユーザー情報のトラッキングを活用した高精度なターゲティングもメリットです。
10代〜20代よりも30代以上のユーザーが多いため、若年層から中年層に差し掛かる年齢のターゲットが多いクリニックに向いています。
LINE広告
LINE広告とは、日本国内で非常に多くのユーザーを有するメッセージングアプリ「LINE」内に広告を掲載できるサービスです。他のSNSを利用していないユーザーでも、LINEは日常的に使っている場合が多く、多様なターゲットに訴求できます。
ユーザー数が圧倒的に多く幅広い年齢層に利用されているため、認知獲得に使える点がメリットですが、2024年9月現在、直接的な受診予約や新規来院といったCV獲得の効果はまだ高くありません。他の広告媒体との併用を検討するのが良いでしょう。
TikTok広告
TikTok広告は、10代〜30代の若年層に人気の高いショート動画アプリ「TikTok」に広告を掲載できるサービスです。短い動画で広告を配信でき、動画の作り方を工夫することにより、広告っぽさを出さず自然な動画としてユーザーに訴求できます。
若年層に対して美容施術を提供するクリニックと相性が良いですが、動画制作にかかる手間や費用がネックに感じられるかもしれません。また、中高年層への訴求力が弱いこともデメリットと言えるでしょう。
ターゲットを絞って広告を出稿する
WEB広告の運用を成功に導くためには、限定的なターゲットに向けた広告を出稿することが重要です。ターゲットを絞り込むことにより、特定の層に強く訴求するメッセージを発信できます。
ターゲットが絞られていない広告は、内容に対して無関心な層にも届き、広告のクリックや問い合わせなどのアクションにつながらないため、広告宣伝費の無駄が生じてしまいます。
狙った層に適切なメッセージを伝え、コンバージョン率を向上させるためにも、ターゲットを絞って広告を出稿することが求められるのです。
ターゲットに刺さるクリエイティブを作る
ターゲットを限定したら、そのターゲットに的確に訴求するクリエイティブ(広告用に作られた素材)を作成することで、広告の効果がさらに高まります。
特定のターゲットに刺さるクリエイティブとは、具体的にどのようなものを指すのでしょうか。ここでは、3種類の広告クリエイティブを紹介します。
テキストクリエイティブ
テキストクリエイティブとは、キャッチコピーや見出し、広告文などの文章全般を指します。ターゲットに刺さるテキストクリエイティブを作成するポイントは、ターゲットの悩みやニーズを正確に把握することです。
例えば、肌の老化が気になる40代の女性に対して「若返り肌を手にいれる最新施術」のように、特定のターゲットの関心を惹きつけるテキストを作成しましょう。
画像クリエイティブ
画像クリエイティブは、施術のビフォーアフターや、治療の効果が一目でわかるような画像など、視覚的な要素でターゲットに訴求するクリエイティブです。
画像は視覚から直感的に訴求するため、非常に高い広告効果が期待できます。しかし、画像の選定が重要な要素であり、高画質で適切なアングルの画像を使用しなければ、逆効果になることもあるでしょう。
ターゲットが求めるイメージを明確化し、訴求力の高い画像を選定すれば、効果を最大限に発揮できます。
動画クリエイティブ
動画クリエイティブは、視覚と聴覚に同時に訴え、文字情報も組み込めるため、非常に効果的なクリエイティブであると言えます。短時間で多くの情報を伝達できる点もメリットです。
長い動画は好まれない傾向があるため、短時間でインパクトのある内容にすることで、ユーザーの関心を惹きつけることを意識しましょう。動画の最後に、「予約はここをクリック」や「詳細はこちら」など、視聴者のアクションを促すことも重要です。
広告用のページ≒LPを作る
リスティング広告やSNS広告をクリックした際に、ユーザーが最初に訪れるページがランディングページ(LP)と呼ばれます。
LPは広告をクリックしたユーザーの目に触れる最初の情報であるため、広告の効果を左右する重要な要素です。
LPを作る前に成功している他院のLPを見まくる▶成功要因を推定する
競合他院や成功しているLPを徹底的に研究することが、優れたLPを作成し効果的に集患するための近道です。
訴求力の強いLPには共通点が多いため、デザインや写真の見せ方、口コミのレイアウトなど、成功要因を推定して積極的に取り入れることをおすすめします。
プロにLPを作ってもらう
LP作成は専門的なスキルが要求されるため、作成する際には専門家に依頼するのが一番です。自院で作成する場合、LP作成のノウハウが蓄積されるという大きなメリットがありますが、作成にかかる手間を考えるとプロに作ってもらう方が効率的です。
LP作成のプロに任せることで、コンバージョン率の高いページを作成してもらえる確率は高いでしょう。外注にかかるコストがどうしても捻出できない場合を除いて、LP作成はプロに依頼することをおすすめします。
データを解析してパーツ毎にパターンをテストしてより良いLPを作る
LP作成の後はデータを解析し、ページのどのパーツが効果的に訴求しているのかをテストすることが大切です。LPの改善のためには、「ABテスト」を実施するのが良いでしょう。
ABテストでは異なるバージョンのLPを比較し、どちらが高い効果を示すかを、データに基づき検証します。データを解析し改善を重ねることで、広告効果を最大化することが重要です。
適正予算でスタートする(目標売上の10%〜20%程度)
WEB広告の運用を成功させるために、目標売上の10%〜20%を上限とした適正予算で開始することをおすすめします。美容医療市場は新規開院が相次いでおり、競争が激しいため一般的な業界よりも広告にかける費用は高くなりがちです。
広告にかける費用は、少なすぎると十分なデータを収集できず、多すぎるとクリニック運営を圧迫してしまいます。広告の効果を検証しながら、バランス良く予算を調整していくことが重要です。
スタートまでの時間を短くして、検証しながらベストアンサーを見つける
WEB広告の運用を決めたのであれば、運用開始までの時間を短縮し、その分だけ検証に時間をかけるのが効果的です。
スタートまでの時間を短くするために、まずは小規模な広告から始めてみるのも良いでしょう。準備にかかる時間を短縮できるため、迅速に検証の段階に進めるはずです。
美容クリニックのWEB広告の注意点
美容クリニックの集患にWEB広告を使う場合、医療広告ガイドラインによる表現規制やメディアによるポリシーに注意する必要があります。
ここでは、美容クリニックがWEB広告を運用する際の注意点について、具体的に見ていきましょう。
医療広告ガイドライン
美容クリニックが広告を出す場合、厚生労働省が定める医療広告ガイドラインに従わなければなりません。このガイドラインの要点は、治療効果や施術内容を正しく広告することです。
例えば、治療効果を誇張したり偽ったりしてはいけません。また、競合他院と比較する表現や料金の安さを過剰にアピールすることも禁じられています。
医療広告ガイドラインに抵触すると行政による調査や指導が入り、適切に対応しなかった場合、罰則が適用されるため厳重に注意しましょう。
媒体毎のポリシー(医療機関は審査が厳しい)
広告を掲載する各媒体には、それぞれの広告ポリシーがあり、特に医療機関は審査が厳しい傾向にあることを覚えておきましょう。
例えば、Yahoo広告は、医療広告に対する厳しいポリシーを持っていることで知られています。また、meta広告も医療広告に関して、誤解を招く情報や治療法を宣伝することをポリシーで禁じています。
それぞれの媒体のポリシーを理解し、適切に広告運用するよう注意しましょう。
美容クリニックのリスティング広告・SNS広告はMPHへ
美容クリニックのリスティング広告・SNS広告を運用するなら、ぜひWEBコンサルティングを専門とするMPHにご相談ください。
MPHは、美容クリニックや美容医院業界に特化したコンサルティングを提供しており、多くのクリニックの来院者数増加や広告効果の最適化に貢献しています。
また、競合クリニックの調査や自院の分析、予算に応じた広告戦略の立案など、集患アップに向けてあらゆるサポートが可能です。
メールによるお問い合わせは24時間受け付けていますので、WEB集客や広告に関するお悩みなどお気軽にご連絡ください。
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この記事を書いた人
代表取締役 池本将章
専門分野:WEBコンサルティング,WEB広告,SEO
株式会社エッコにて、WEBコンサルティング事業部長、東京支社統括を歴任した後、 2017年にMPHを創業。2019年にプラスファクトリー株式会社を設立。これまでに500以上の企業への支援実績。