WEBサイトの効果測定はどうやって行う?アクセス解析との違いは何?
目次
多くの企業は、商品やサービスの売上アップや認知度の向上、資料請求を多くの方に届けるなど、何らかの成果を上げるためにWEBサイトを作成していると思います。そして、そのWEBサイトが実際に成果につながっているのか知ることはとても重要です。
この記事では、求める成果が得られているのか、目的の達成に繋がっているのかどうかの効果を測り検証する、WEBサイトの効果測定についてまとめています。
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WEBサイトの効果測定はどのように行うのか、アクセス解析との違いがあるのかなどを知りたい方は、ぜひご一読ください。
WEBサイトの効果測定とは?なぜ必要?
ビジネスにおける効果測定とは、人や物・お金などに投資したことで、どのような効果があったのかを測ることを指します。
その中で、企業のWEBサイトやECサイトなどを立ち上げた時やリニューアルなど、何かアクションを行った際に、求めている成果が得られているのか、目標とする売上に繋がっているのかなどの効果を検証することがWEBサイトの効果測定です。
それでは、なぜWEBサイトの効果測定が必要なのでしょうか?ただ単にWEBサイトやECサイトを立ち上げただけでは、その後WEBサイトがどのように見られているのか、実際に利益につながっているのかは分かりません。
費用を多く使い、売上向上や集客を目的とした魅力的なサイトを立ち上げたとしても、実際の閲覧数が低かったり、最初のページを見ただけですぐに帰ってしまったりなど、サイトが上手く機能せずに得たい成果につながらない可能性もあるのです。
目標や成果に対してWEBサイトの立ち上げ、それが実際に成果につながっているのか、本当に効果的だったのかを検証することで、改善策や課題を明確にすることができます。そしてその検証結果をもとに新しく施策を考えることもできますし、新しいニーズを見つけることもあります。
このように、実際にどのような効果が起こっているのかを確認し、適切な手段を取って目標を達成するために必要なのが効果測定であり、目的をもって何らかの成果を上げるためにWEB施策を行うのであれば、効果測定は必要不可欠です。
アクセス解析との違いは?
効果測定はWEBサイトなどの効果を検証するための手法ですが、同じく分析を行うアクセス解析との違いはあるのでしょうか?
アクセス解析とは
アクセス解析とは、その名の通りWEBサイトに訪問したユーザーの行動や属性などについて、アクセス解析ツールを使用し解析を行うことです。
どのようなユーザーが訪れているのか、どのような目的や状況でサイトにアクセスしているのか、WEBサイトの現状や課題を把握し、コンバージョン数を増やす目的があります。 主に下記のようなデータを確認します。
※コンバージョン数:商品購入などの成果となる行動のこと
- WEBサイトへの訪問者数(実際にWEBサイトを閲覧した数など)
- ページ別の訪問者数(各ページの閲覧数など)
- 来訪の経路(どのように検索されているか、他サイトからのリンクなど)
- サイト内でのユーザーの動き(滞在時間や直帰率など)
- ユーザーの属性(性別、年齢、使用デバイスなど)
効果測定とは
効果測定とは、得たい成果や目的に対して、実際に成果につながっているかどうか効果を検証するものです。そのため、目的によって確認するデータや測定方法が変わります。
また、効果を測る必要があるため、WEBサイトの現状のデータのみではなく、どのように変化があったか施策の前後のデータを集めるなど、アクセス解析よりも長期的な視点で状況を把握する必要があります。
例えば、プロモーションサイトの場合は下記のような内容を測定します。
- どのくらい多くの人に商品やサービスを見てもらえたのか
- 興味を持ってもらえるような施策になっているのか
- 目的とする売上向上につながったか
アクセス解析も効果測定も、どちらもコンバージョン数を増やす目的があるのは共通しています。ただ、検証するものがWEBサイトの現状なのか、設定した目的の成果につながっているかを検証するのかどうかが違います。
また、WEBサイトの効果測定をする上で、アクセス解析を上手く使うということも多くあります。
WEBサイトの効果測定の方法
まず施策を実施する際に目的・目標を明確にする
今まで書いたように、WEBサイトの作成や新たに施策を実施する際には、それぞれ目的があります。その目的を達成するための効果測定を行うには、「目的」の明確化と「目標」の設定をする必要があります。
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目的や得たい成果の設定
ユーザーや売上を増やしたいのか、商品やサービスを多くの人に認知してほしいのか、リピーターを増やしたいのか、資料請求につなげたいのか、店舗の来訪者を増やしたいのかなど、WEB施策を行う上での目的を明確にします。ここでの目的が曖昧になってしまうと、効果測定が上手く機能しない場合があります。
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目標と測定方法の設定
目的を明確にしたら、その目的が検証できるように、目標となる計測指標と測定の頻度を設定します。この目標が無いと、データを取っても正確に効果を測定できません。また、WEB施策の目的によって適切な測定の頻度や期間も変わってきます。
WEBサイトの効果測定の基本的な数値と測定方法をご紹介します。
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コンバージョン数・コンバージョン率
コンバージョンとは、商品購入やお申込み、資料請求などの成果となる行動のことで、コンバージョン数は実際にコンバージョンを起こした数のことです。また、WEBサイトやページの来訪者数に対してコンバージョンに至った比率をコンバージョン率といいます。
これらは、商品やサービスの購入や利用、資料請求につなげるための売り上げ効果を測定することに向いています。
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インプレッション・リーチ
インプレッションとは、広告や記事などが表示された回数のことで、閲覧数であるPVとは区別して使われます。また、広告や記事を見たユーザー数をリーチといい、単純に表示回数となるインプレッションとは違っています。
例えば、同じユーザーが1つの記事を閲覧した時に、リーチは1でインプレッションが2となります。これらは、WEBサイトを通じた商品やサービスの認知度の測定に向いています。
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クリック数・クリック率
ユーザーがどれだけクリックしたのかの回数をクリック数といい、インプレッション数を基準としてどれだけクリックされたかの比率をクリック率といいます。
クリック率をみることで、広告や記事が表示された中でどれほどの人が興味を持ったかなどの、商品やサービスへの興味や理解度を測定することができます。また、滞在時間でも興味や理解度を測れます。
影響がある指標(例:アクセス数・滞在時間・CVRなど)を施策実施前後での変化を定点観測する
目的に影響がある計測指標と測定の頻度を設定したら、測定を行います。基本的には施策を実施した前後の変化を観測します。
Webサイトでは、データは常に記録されており一定期間保存されます。そのため、前後のデータを比較し、施策による変化を観測することが可能となります。
例えば、商品の認知度を高めたいときにPV数やインプレッション数が上がった場合は、WEB施策の効果が出ていると考えられますし、商品の売上や資料請求を増やしたい場合、コンバージョン数・コンバージョン率が高くなっているとしたら同じく施策の効果が表れています。
ただ、特にコンバージョン率やPV数については、小さな施策でも大きく数値が変化することがあるため、複数の施策を実施している場合には、どの施策によるものなのかを分析する必要があります。
一定期間が出たら施策の効果の是非を出し、今後の施策を実施する際の参考にする
最後に、一定期間の測定を行った際に、どのように効果が出ているのか・成果につながっているのかなどの成果分析を行います。
最初に立てた目的と目標について、どれだけ近づけたのか、どれほど達成できたのかを確認し、もし思ったような成果につながらなかった場合は、改善点の洗い出しが必要となります。
来訪の経路やサイト内でのユーザーの動き、どこで離脱したか等の行動履歴などを数値化して課題を洗い出すことで、今後の施策を実施する際の参考にすることができます。
また、PDCAサイクルを回し、計画と改善を繰り返すことで、より成果につながるような施策を考えることが可能ですし、より効率的な手法を取れるようになります。
非常に重要なWEBサイトの効果測定。でも実際にできている所はわずか
このように、WEBサイトの効果測定は企業を発展させるためにとても重要です。ただ、実際に効果測定を効果的に行えているところは多くありません。どのような効果が表れているのか、それが成果につながっているのか、そこから改善点が見つけ出せるのかなど、上手く測定が機能していない場合、ただ時間がかかるだけになってしまう可能性もあります。
WEBサイトの効果測定を効果的に行うためには、はじめに目的と目標を明確にすることがとても大事です。特に目的を決めずに単にコンバージョン数やインプレッション数を測定するだけなど、目標とする基準が無ければ、施策を正しく検証できません。
また、施策や目的によって効果の分かりやすい測定方法も変わってくるため、どのデータがどのような効果を示すのかの理解度も深く必要となります。
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この記事を書いた人
MPH WEBコンサルティング事業部
専門分野:WEBコンサルティング,WEB広告,SEO,DX,MA
様々な企業・事業者のWEBマーケティングを支援してきたMPHのWEBコンサルティング事業部が、経営に役立つIT・WEBに関するノウハウや最新情報を発信しています。