ロングテールSEOとは?メリット・デメリットから対策方法を徹底解説!
目次
「ロングテールSEOってどんな特徴がある?」
「ロングテールSEOの進め方は?」
このような疑問をお持ちではないでしょうか。
本記事では、ロングテールSEOについて、その概要やメリット・デメリット、ロングテールSEOの対策方法を解説します。長期的に安定的な集客をしたい方のために、ロングテールSEOで集客を行うために必要な情報をまとめました。
ロングテールキーワードの調査方法も解説しておりますので、ぜひご一読ください。
ロングテールSEOとは
そもそもロングテールSEOとはなんでしょうか。まずはロングテールSEOの概要を解説します。
ロングテールSEOとは、自社商品・サービスのメインキーワードだけではなく、関連する複数のキーワードで対策を行い、幅広いターゲットにリーチして、より多くの流入獲得を狙ったSEO対策です。SEO対策では検索ボリュームのあるキーワードを採用するのが基本ですが、検索ボリュームも少ないニッチなキーワードで検索上位を狙うのが特徴です。
例えば、「転職」というキーワードは検索ボリュームが多いキーワードであり、検索上位を獲得するのは難しいでしょう。検索ボリュームが多いキーワードとはいえ、検索順位が低くてはユーザーにクリックしてもらえる可能性が低く、流入数を増やすことができない可能性があります。
それでは「転職 30代」とサブキーワードを追加するとどうでしょう。サブキーワードを組み合わせることにより、「転職」よりも検索ボリュームは少なくなりますが、上位を取得できる可能性は上がります。
さらに、「転職 30代 エンジニア」とすると、さらに競合が少なくなり、検索上位を獲得できる確率はアップします。たとえ検索ボリュームが少なくなっても、検索上位に表示されることで、自社サイトへの流入にはつながります。このようなキーワードがロングテールSEOに使われるキーワードです。
ちなみに「ロングテール」とは、アメリカWired誌の編集長であるクリスアンダーソン氏によって提唱されたロングテール理論が元になっています。元々はインターネットを用いた物品販売の手法、または概念の1つであり、販売機会の少ない商品でもアイテム数を幅広く取り揃えること、または対象となる顧客の総数を増やすことで、総体としての売上げを大きくするもの、とされています。
出典:https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%AD%E3%83%B3%E3%82%B0%E3%83%86%E3%83%BC%E3%83%AB
ロングテールSEOのメリット
続いてはロングテールSEOのメリットを解説します。ロングテールSEOにはどのようなメリットがあるのでしょうか。一つずつみていきましょう。
比較的競合が少なく、上位表示されやすい
ロングテールSEOは検索ボリュームの少ないキーワードでSEO対策を行うため、比較的競合が少なく、上位表示されやすいというメリットがあります。
多くのユーザーにリーチするために、検索ボリュームの多いキーワードでSEO対策をすると、その分競合が多くなってしまいます。しかしロングテールSEOはサブキーワードを組み合わせて検索ボリュームの少ないキーワードでSEO対策を行うため、検索上位を狙いやすくなります。
検索ボリュームの多いキーワードで検索上位を狙うために手間や時間をかけるよりも、ロングテールSEOで複数のキーワードを対策する方が、結果として流入数を増やすことができる場合もあります。
ユーザーの検索ニーズが明確で、コンバージョンに繋がりやすい
ロングテールSEOはサブキーワードを組み合わせることで、ユーザーの検索ニーズが明確になります。検索ニーズが明確になれば、コンバージョンに繋がるSEO対策をしやすくなります。
先の例の「転職」というキーワードでも、ただ「転職」というキーワードだけでは、どんなユーザーニーズがあるのか予想するのは難しいです。転職サイトを知りたいのか、転職の進め方を知りたいのか、考えたらキリがないほどです。
しかし「転職 履歴書 作り方」などサブキーワードを組み合わせると、ユーザーニーズが明確になり、ニーズに応えるコンテンツを作りやすくなります。結果として、コンバージョンに繋がる可能性が上がります。
長期的に安定した集客が可能
ロングテールSEOでコツコツとコンテンツを企画・作成することで、長期的に安定した集客が可能となります。
検索ボリュームの多いキーワードで頑張って検索上位を獲得しても、競合がコンテンツをアップデートしてきたり、新たな競合も出てきたりするため、自社もコンテンツをアップデートし続けないと検索上位を維持するのは難しいでしょう。
しかし、ロングテールSEOは前述の通り、競合の少ないニッチなキーワードを攻めるため、一度検索上位を獲得できれば、順位が落ちにくいです。また、コンテンツの数で流入数を狙うため、一つのキーワードで検索順位が落ちてしまっても、ダメージが少ないという強みがあります。
ロングテールSEOはリライトの手間が少なくなる分、新たなコンテンツ作成にリソースを集中できるため、計画的にプロジェクトを進められます。ロングテールSEOで多くのコンテンツを蓄積できれば、長期的に安定した集客が可能となります。
ロングテールSEOのデメリット
続いてロングテールSEOのデメリットを解説します。ロングテールSEOにはどのようなデメリットがあるのでしょうか。一つずつみていきましょう。
コンテンツの作成・管理に手間がかかる
ロングテールSEOはコンテンツの数で流入数を狙うため、コンテンツの作成には手間がかかります。また、一度作成したコンテンツもリンク切れなどの対応を行う必要もあり、コンテンツの数が多い分、管理に手間がかかるというデメリットもあります。
キーワードの対策優先順位をつけて作成を進めたり、成果の出ているコンテンツに管理を集中させるなど、リソースの配分を工夫して対応しましょう。
計画的に進めないと低品質なコンテンツが生まれてしまう
ロングテールSEOでコンテンツの数を意識するあまり、やみくもにコンテンツを作り続けていると低品質なコンテンツが生まれてしまう危険性があります。
キーワードの選定の工程を疎かにして、コンテンツ作りをしていると、ニーズに合っていないコンテンツになってしまったり、内容が被っているコンテンツを作成してしまうことも。
またコンテンツの数を求めすぎて、内容の薄いコンテンツを量産していては、検索上位は取れたとしても、ユーザーからの支持を得ることは難しいでしょう。
ロングテールSEOは確かにコンテンツの数を増やすことが重要ですが、内容も充実した高品質なコンテンツにするために、計画的に作成を進める必要があります。
成果が出るまで時間がかかる
ロングテールのSEOは即効性のある集客方法ではありません。地道な活動であるため、成果が出るまで時間がかかります。
キーワードで対策したコンテンツをコツコツ作成していく手法のため、実施してすぐに成果が出るわけではありません。内容のあるコンテンツを蓄積できれば、自社サイトへの安定した流入が見込めますが、コンテンツの蓄積にはそれなりの時間がかかることも。
ロングテールSEOの対策方法
続いてはロングテールSEOの具体的な対策方法を解説します。ロングテールSEOの対策方法をステップに分けてまとめました。以下のステップに沿って、ロングテールSEOを進めていきましょう。
キーワードの選定
まずは、ロングテールSEOで対策するキーワードを選定します。ロングテールSEOで対策すべきキーワードは検索ボリュームの多くないキーワードです。自社サイトのテーマとサブキーワードを組み合わせて、競合の少ないキーワードを選定します。
キーワードの検索ボリュームの調査は、Googleのキーワードプランナーなどのツールを利用すると簡単に調査することができます。この時注目すべきはキーワードの月間検索数です。キーワードプランナーを使用すると、キーワードの月間平均検索ボリュームという項目で確認できます。なお、キーワードプランナーはGoogleアカウントをお持ちでしたら、無料で利用することができます。
対策すべきキーワードが洗い出せたら、優先順位をつけて計画的にコンテンツ作りを進めていきましょう。
コンテンツの設計
キーワード選定ができたら、コンテンツの設計を行います。いきなりコンテンツを作り出すのではなく、コンテンツの設計を行うことで、ユーザーニーズに応えられる高品質なコンテンツにします。
競合の見出しを分析して見出しを網羅しつつ、自社独自の内容を盛り込んだ設計書を作成します。対策キーワードを入れることはもちろん重要ですが、キーワードを無理に使おうとして不自然で読みにくいコンテンツにならないように注意しましょう。
コンテンツ作成を別の担当者に依頼する場合は、見出しの作成意図や文字数、関連リンクなどを設計書につけてあげると作成をスムーズに進められますし、完成イメージに近いコンテンツを作ってもらえる可能性が高まります。後工程を意識したコンテンツの設計書作りを心がけましょう。
コンテンツの作成
コンテンツの設計ができたら、実際にコンテンツの作成を行っていきます。設計書に沿って、コンテンツを形にしていきます。
対策キーワードや関連キーワード・サジェストキーワードを意識しながら、ユーザーニーズを満たせるコンテンツを作成します。文字数は多ければ多いほど良いというものではないため、文字数かせぎをして内容が薄まらないように注意しましょう。
コンテンツが作成できたら、校閲をして、計画に基づいてアップロードしましょう。
効果検証・PDCAによる改善
コンテンツを作成・配信したら、どれくらいの効果があるのか効果検証・PDCAによる改善を行います。
ロングテールSEOはすぐに成果の出る活動ではなく、中長期的に集客を狙う活動であるため、すぐに効果は出ないこともあります。そのため、コンテンツ配信後すぐに効果検証を行なっても正しい評価をすることは難しいでしょう。コンテンツ配信後、2週間後や1ヶ月後など一定期間をおいて効果検証を行い、コンテンツの評価を行いましょう。
また、コンテンツの効果検証を踏まえ、次なるコンテンツづくりに活かせるようにPDCAサイクルを回すこともおすすめです。効果検証の結果、集客できるキーワード群が掴めれば、それらのキーワード群で集中してコンテンツを作成すべきでしょう。逆に集客につながっていないキーワード群はユーザーニーズがないと見極めて、他のキーワード群の作成にリソースを集中したり、キーワード選定の方法を見直す必要があるかもしれません。
ロングテールSEOは地道な活動であるがゆえに、正しい効果検証とPDCAサイクルを回すことで、集客につながるコンテンツ作り・改善が重要となってきます。
ロングテールキーワードの調査方法
最後にロングテールキーワードの調査方法を解説します。思いつきのキーワードでロングテールSEOで対策すべきキーワードを探していると、手間もかかりますし、ユーザーニーズとかけ離れたコンテンツになってしまうことも。検索ボリュームは少なくともニーズを意識したキーワード選びが重要です。
以下のロングテールキーワードの調査方法を参考に、正しくキーワード選定を行いましょう。
Google・Yahooのサジェスト欄で調査する
GoogleやYahooなどの検索エンジンのサジェスト欄を活用するのは有効なロングテールキーワードの調査方法です。サジェストとは、GoogleやYahooなどの検索窓にキーワードを打ち込んだ際に表示されるキーワードの候補のことです。
サジェスト表示されたキーワード候補は、ユーザーが検索する際によく一緒に検索される、関連性の高いキーワードです。メインキーワードのサジェスト欄を確認するで、今まで思いつかなかったサブキーワードを発見できたり、ユーザーの検索意図を分析したりすることができます。
サジェスト欄を確認することで、ロングテールSEOで対策すべきキーワードを見つけることができます。まずは自社サイトのメインキーワードで実際に検索して、サジェスト欄をチェックしてみましょう。
サジェストツールで調査する
サジェストツールを利用すれば、手間をかけずにロングテールキーワードを調査することができます。メインキーワードだけでなく、サブキーワードも含めたサジェストを調査・まとめてくれるため、網羅的にキーワード調査ができるうえ、キーワード選定にかかる時間を短縮できます。
サジェストツールは有料のものもありますが、無料で利用できるものもあります。無料のサジェストツールでも十分にロングテールキーワード調査に使える機能を備えたものもあります。まずは無料のサジェストツールを利用してみて、ロングテールキーワード調査を行ってみましょう。
ロングテールSEOのご相談は、東京のSEOコンサルティングMPHにお任せください
ロングテールSEOは中長期的な集客・売上アップにつながる有効なマーケティング施策です。顧客のニーズに合わせて価値あるコンテンツを配信できれば、自社商品・サービスのファンを育てることができます。しかしながら、やみくもにコンテンツを配信しても、思ったような成果を得られないことも。
本記事では、ロングテールSEOの対策方法などを解説してきましたが、初めてロングテールSEOを行うという方は、どんな施策が効果的なのか、その施策の実行可能性はどれくらいなのか、具体的な施策を考えるのに時間がかかってしまうかもしれません。そういった時は、ぜひ東京のSEOコンサルティングMPHをご利用ください。
この記事を書いた人
MPH WEBコンサルティング事業部
専門分野:WEBコンサルティング,WEB広告,SEO,DX,MA
様々な企業・事業者のWEBマーケティングを支援してきたMPHのWEBコンサルティング事業部が、経営に役立つIT・WEBに関するノウハウや最新情報を発信しています。