内部リンクとは?SEOに効果的な貼り方と設置位置について解説!
目次
記事にSEO対策を施すうえで欠かせないのは、内部リンクを貼ることです。内部リンクとは、サイト内の記事どうしを繋ぐリンクを指します。
適切な箇所に、関連性の高い内部リンクを貼ることで、SEO効果が見込めます。
しかしサイト運営者の中には、なぜ内部リンクがSEOにおいて重要なのか、よくわからないという方も少なくないでしょう。
この記事ではSEO初心者の方に向けて、内部リンクによって得られるSEO効果や、設置すべき場所について解説します。
SEO効果が出た事例も紹介するので、「作成した記事のSEO評価を高めたい!」という方はぜひ参考にしてください。
内部リンクとは?
リンクは、内部リンクと外部リンクに分類されます。内部リンクとは、自社サイト内の複数のページをつなぐためのリンクです。
それに比べて外部リンクとは、自社サイト内ではなく外部の別サイトへ飛ぶリンク、または別サイトから自社サイトへのリンクを指します。
内部リンクによって得られるSEO効果
内部リンクを適切に設置することで、以下の3つのSEO効果が期待できます。
- クローラーが巡回しやすくなる
- ページどうしの関連性が向上する
- ユーザーの回遊率が向上し、離脱率が下がる
クローラーが巡回しやすくなる
内部リンクを最適な位置に貼り付ければ、クローラーが効率よく巡回できるため、SEOの評価を高められるでしょう。
クローラーは、検索エンジンが記事の検索順位を決定するための情報を、サイトを巡回して収集しています。
クローラーという言葉は、這いまわるという意味の「crawl(クロール)」が由来です。
また、クローラビリティとは、クローラーにとってのページの見つけやすさや、コンテンツの理解のしやすさをいいます。
クローラーは、日本に限らず世界中のWEBサイトから日々情報を集めており、たった1秒で数百、1日で数億ページがチェックされています。
せっかく作成したサイトや記事を、このクローラーにきちんと評価してもらわないと、検索結果の上位表示は狙えないでしょう。
文字や画像だけのページは、その限られた情報しか表示できません。しかし内部リンクを貼り付けたページは、記載しているコンテンツのみならず、リンク先の情報までクローラーに確認してもらえる可能性があります。
内部リンクを適切に設置すれば、検索エンジンにインデックスされやすいWebサイトを作れるのがメリットです。
【補足:インデックスとは?】
インデックスとは、検索エンジンにWebページが登録されることです。いくらページを公開しても、インデックスされていないページは検索結果で見つけられません。
ページどうしの関連性が向上する
内部リンクとして貼り付けるページは、基本的に本ページでは説明しきれなかった情報や、+αとして知っておくべき情報など、本ページと関連性の高い情報が掲載されています。
このようにページどうしの関連性を高めることは、SEO対策において重要です。なぜなら、取り上げるテーマについて充実した情報が掲載できていれば、ユーザビリティを高められるからです。
ユーザビリティとは、読者にとっての使い勝手や満足度です。ユーザビリティの高いコンテンツとは、「〇〇を解決したい」と思って検索したユーザーにとって、その悩み・問題をスムーズに解決できる質の高いページをいいます。
関連度の高い内部リンクがあれば、ユーザーは目的の情報にたどり着きやすくなるでしょう。
Googleはユーザビリティの高い記事を上位表示する傾向があるので、関連性の高いページがあれば、内部リンクでつなげておくのが大切です。
ユーザーの回遊率が向上し、離脱率が下がる
内部リンクがないページは、「この情報について、もっと詳しく知りたい」という読者のニーズに答えられません。
結果的に読者は新たな情報を求めて、離脱してしまうでしょう。ちなみに離脱とは、読者が自社ページから離れてしまうことです。
離脱率の高いサイトは、ユーザビリティの低下につながるだけではなく、SEOの評価も下がりかねません。
関連性のある内部リンクを適切に配置すれば、読者は必要な情報を容易に見つけやすくなります。テーマに対して網羅性の高い情報を届けられるので、読者に時間をかけて読んでもらいやすく、ページの滞在時間が高まります。
さらには、「商品・サービスを買ってほしい」「会員登録してほしい」といった、ページの目的(コンバージョン)の達成にもつながるでしょう。
内部リンクを設置すべき場所
ただやみくもに内部リンクを貼るだけでは、SEO効果を得られないかもしれません。ここでは、SEO対策として内部リンクを設置するのにおすすめの場所を紹介します。
パンくずリスト
パンくずリストとは、それぞれのページごとに設置するリンクです。主な設置位置はコンテンツの上部で、サイトを訪れたユーザーが、現在サイト内のどの位置にいるのか把握する役割を持っています。
サイトは階層構造になっており、パンくずリストを確認すれば、階層のどこにいるのかすぐに分かります。
1つのサイトは、複数のページで構成されているのが通常です。たとえばサイトのトップページから、「SEO対策」というページを開き、そこからさらに「内部リンクとは?」というページを開いたとします。
その際、多くのサイトは上部に以下のようなリンクが並んでいます。こちらがパンくずリストです。
ホーム>SEO対策>内部リンクとは?
この内部リンクがあることで、ユーザーはサイト内の場所を視覚的に確認でき、「ホーム」や「SEO対策」ページへすぐに遷移できます。
パンくずリストに内部リンクを加えると、ユーザビリティの向上が期待できるうえに、クローラビリティの向上にも役立ちます。内部リンクの最適化において、優先度の高い設置場所です。
グローバルナビ
グローバルナビとは、Webサイトの全ページの上部もしくは下部に設置されています。
企業のWebサイトでよく見かけるグローバルナビで説明すると、「HOME」「サービス内容」「料金表」「会社概要」「お問い合わせ」「よくあるご質問」といったカテゴリーごとのリンクが並んでいる部分です。
グローバルナビがあることで、ユーザーは求めているページにすぐたどり着けます。また、コンテンツ全体に、どのような情報が掲載されているのかを把握するのに便利です。
グローバルナビは全てのページに共通して表示されるメニューなので、クローラビリティの向上のためにも、ユーザーにとって重要度の高いコンテンツを並べましょう。
ユーザビリティを高めるために、グローバルナビのデザイン性も考慮する必要があり、テキストではなく画像が使われることもあります。その際は、htmlのalt属性にカテゴリー名を設定するのが大事です。
alt属性を設定することで、万が一端末に画像が表示されないときに代替テキストが表示されるため、ユーザビリティの低下を防止できます。
コンテンツ内
コンテンツ内に関連性の高いページへのリンクを貼ることも、SEO対策として有効です。さらに充実した内容の記載があるページをリンクで示すことにより、ユーザビリティが向上しクローラーにも評価されやすくなります。
サイド・フッターリンク
画面のサイド(主に右側)やフッター(下部)に設置するリンクです。グローバルナビと同様に、全てのページに共通して表示されます。
本ページに、関連度の高いコンテンツへのリンクを設置するとよいでしょう。
主流なのは、サイドにとくに読んでほしいコンテンツや、PV数の高い記事を「人気記事ランキング」のように貼り付ける方法です。PV(ページプレビュー)数とは、ユーザーがページを閲覧した回数です。
そしてフッターには、「お問い合わせページ」「会社紹介」「採用情報」などの関連性の高いコンテンツを並べるのが多いでしょう。
アンカーテキスト(関連する情報同士でリンク)
コンテンツ内部に、補足情報として内部リンクを貼り付ける方法です。アンカーテキストとは、リンクが貼られているテキストを指します。
HTMLで解説すると、aタグ(アンカー)で囲まれているテキストです。アンカーテキストにより、ユーザーに関連度の高いコンテンツを提示できるうえに、クローラビリティの向上も図れます。
コンテンツ内にアンカーリンクを貼り付ける際に、「詳しくはコチラ」といったテキストでは、ユーザーもクローラーも内容をよく把握できません。キーワードを意識したわかりやすい言葉を使うのが重要です。
しかし、あまりにも多くキーワードや文字数を詰め込んだり、コンテンツ上がアンカーリンクだらけになったりすると、スパムと判断されてしまうかもしれません。
クローラーからの評価はもちろん、「リンクが多くて読みにくい」といった理由でユーザビリティの低下を招きます。まずはユーザー目線に立って、自然な流れで内部リンクを利用するのがおすすめです。
サイトマップ
サイトマップは、Webサイト全体の構成を、地図のようにリストでまとめたページのことです。
大量のコンテンツを提供しているサイトは、ユーザーがサイトのどこにいるのか分からなくなってしまうことがあります。
そこで役立つのがサイトマップです。サイトマップを作成しておくと、ユーザーが目的のページを発見しやすくなります。検索エンジンに対して、サイト内容の構成を簡潔に伝えることにも有効です。
そこまで規模が大きくないサイトの場合、サイトマップはページで作成するのではなく、フッター部分にまとめられています。
内部リンクを最適化する上で注意すべきポイント
URLの正規化
対象のリンク先に複数のURLがある場合、検索エンジンから認識されたいURLを統一するのが大切です。これをURLの正規化といいます。
「www」や「index.html」、パラメーターの有無に加え、モバイル端末とPCページ用のURLが混在していないかチェックしましょう。
重要度の高いページへ内部リンクを集中させる
検索エンジンは、たくさんのリンクが集中しているページを、より重要で優先度の高いページであると判断する傾向があります。
だからこそ、検索結果の上位表示を狙いたいページの内部リンクを、多く貼り付けるのがポイントです。
ただ、たくさん内部リンクを貼ればいいとは限りません。ユーザビリティを念頭において関連度の高いコンテンツを貼り付けるようにしましょう。
関連する高品質なページへリンクする
内部リンクは数をたくさん貼ればいいというものでもありません。無関係のページへのリンクは、ユーザーにとって使い勝手が悪く、Googleから低評価を受ける可能性が高くなります。
SEO対策で一番意識するべきことは、ユーザビリティです。関連性の高い高品質なページへ内部リンクでつなぎ、ユーザーにとって有益なコンテンツを目指しましょう。
画像リンクにはalt属性を設定する
テキストではなく、画像にリンクを貼る場合は、「alt情報」として代替えテキスト情報を設定しましょう。
Googleのクローラーは、画像情報を正しく読み込めないことがあるため、せっかく設置した内部リンクを認識してもらうことができない可能性があります。
画像のalt属性を適切に記述することで、クローラーに適切な画像内容を伝えることができるほか、万が一画像が表示されない場合でもユーザーにとってわかりやすくなるため、ユーザビリティは向上します。
リンク先の内容がわかるアンカーテキストにする
アンカーテキストとは、リンクを貼る際に表示されるテキストのことで、リンク先のページの内容を端的に表したものをいいます。
たとえば、
くわしくはこちら
というテキストのリンクを貼っていたとしても、リンク先の記事内容がわかりにくく、どんな内容の記事に飛ぶのかユーザーにはわかりづらくなっています。
このテキストを、例えば前項に出てきたように
URLの正規化とは?検索エンジンを最適する方法
としておけば、リンク先の記事内容がユーザーに正確に伝わると同時に、クローラーにもリンク先のページ情報が関連性の高い情報であると認識してもらいやすくなるのです。
内部リンクをチェックする方法
コンテンツが多い充実したサイトになるほど、内部リンクを使用することも増え、きちんとリンクが貼られているか確認するのも大変です。そんなときは「Google Search Console」を使ったチェック方法を知っておくと便利です。
「Google Search Console」の左メニューにある「リンク」というタブから、内部リンク数の多い上位10ページとその内部リンク数を確認してみましょう。重要度の高いページにリンクが少ないなどがわかれば、内部リンクを最適化することができます。
内部リンクを設置してSEO効果が出た事例
このサイトを運営しているMPHは、WEBコンサルティング会社です。
WEBサイトのSEO対策も行っており、検索結果の上位表示はもちろん、WEB集客の向上や売上アップを実現してきました。SEO対策の成功事例を紹介します。
各ページへのリンク追加で、検索順位・流入数の改善を実現
イベント情報ポータルサイトのSEO対策を行い、サイトへの流入数が約10%増加しました。
イベント情報の探し方が、エリアのみ各ページから表示されていたものを、「カテゴリー」「メーカー」などの導線も用意。その結果、さまざまなKWの検索順位の改善を達成しました。
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この記事を書いた人
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