「インハウスでSEOを担当されている方は、サイトのアクセス数や業績に大きな影響を与える検索順位をとても重要視されていることでしょう。

どれだけSEO対策をしても、サイトの検索順位が下がってしまうことがあります。検索順位が下がった原因の特定に至らず、困ったことはないでしょうか？もしくは、原因が特定できたとしても、何をすればいいかわからないというお悩みもあるかもしれません。

検索順位が下がることは、偶然ではありません。実は明らかな原因があるのです。今回は、検索順位が下がった原因や改善方法について解説していきます。

なぜ「検索順位」が下がるの？

検索順位が下がる原因は、「コアアルゴリズムアップデート」「Googleからのペナルティ」「相対的な評価によるもの」に大別されます。

この中から、検索順位が下がった原因が何かを探る必要があります。小手先のSEO対策をしても、検索順位の改善は望めません。

また、検索順位は日々変動することが当然で、1～5位くらいの変動は2、3日様子を見ていても良いでしょう。サイト内で大きな問題が起こっていれば修正が必要ですが、慌ててサイトに修正を加えることは避けてください。

検索順位が落ちた原因が分からなくなるだけでなく、評価されていた部分を修正してしまう恐れがあるからです。数日間で、検索順位が下がった原因をいくつか想定しておきましょう。

それでは、先ほど挙げた原因について詳しく確認していきましょう。

検索順位が下がった際に考えられる原因

先ほどお伝えしたとおり、検索順位が下がる原因は「コアアルゴリズムアップデート」「Googleからのペナルティ」「相対的な評価によるもの」です。

順位が下がった3つの原因を分かりやすく説明するために、さらに5つの項目に分類し説明していきます。

コアアルゴリズムアップデート

Googleは頻繁にコアアルゴリズムのアップデートを行っています。GoogleはWeb上にある無数の情報から、ユーザーが求めている情報を正確に提供したいと考えています。アップデートは、有益で関連性の高い優良コンテンツをユーザーに提供するために行われます。

コアアルゴリズムアップデートが原因で検索順位が下がった場合、必ずしも自社サイトに問題があるとは言い切れません。今まで評価されていなかったサイトがアップデートにより正当な評価を受け、急浮上することもあります。その場合は、急浮上したサイトのコンテンツのキーワードや評価されている点を分析する必要があるでしょう。

小さなアップデートの場合は検索順位への影響も大きくありませんが、大規模なアップデートの場合は検索順位が極端に下がることもあります。Googleコアアルゴリズムの大規模アップデートは事前に公開されているため、要件を確認しておきましょう。

Googleからのペナルティ

Googleのガイドラインに違反すると、サイトの検索順位が下がってしまいます。

ペナルティには「手動ペナルティ」と「自動ペナルティ」があります。特に手動ペナルティは検索順位を著しく下げる原因で、Googleスタッフが目視で確認して悪質サイトと判断された場合に課されます。その場合は、サイトを改善してGoogleに再リクエストを依頼しなくてはなりません。

手動ペナルティの主な原因は「不自然なリンク」で、自動ペナルティは「ユーザーを無視した過度なSEO対策」です。これら2つのペナルティの原因は次に説明します。

Googleのガイドラインは、SEOガイドラインともいわれています。健全で良質なサイトを運営するためにも、ガイドラインには目を通しておくことをおすすめします。

不自然なリンク

サイトに自作自演のリンクや隠しリンク、明らかにSEO目的で設置された相互リンクなどはないでしょうか？
これらの不自然なリンクは、Googleが厳しく取り締まっており、手動ペナルティの対象となります。

しかし、不自然なリンクについては、Googleから明確で具体的な提示がありません。ペナルティがあった場合は、自分で不自然なリンクを見つけ出す必要があります。

手動ペナルティが与えられたのかどうかの確認方法や不自然なリンクを見つけ出す方法は、後述する「検索順位が下がった際の原因特定方法」で紹介します。

ユーザーを無視した過度なSEO対策

ユーザーを無視した過度なSEO対策は、検索順位の上位を目指す上では逆効果です。

Googleのアルゴリズムを過度に意識し、タイトルや本文に必要以上にキーワードを入れたり、文字数を稼ぐために長々と文章を書いていたりする場合はペナルティを受けることもあります。

タイトルと本文の内容が一致しない、またはあまりにも内容がずれているサイトは、最悪の場合スパムと判断されます。Googleがサイトの内容を正しく把握するためにも、文章は簡潔で不自然な表現にならないように注意しましょう。

相対的な評価による順位変動

サイトの質が低下していないかを疑ってみましょう。Googleの判断で、自社サイトよりも他のサイトのほうが質の良いサイトと判断された可能性があります。検索順位が日々変動するのは当然のことですが、競合サイトが評価されるとサイトの検索順位に影響が出てしまいます。

また、サイトの更新頻度も重要です。サイト内の記事が古いままで更新されていない場合は、サイト自体の価値が低下する原因になります。

検索順位が下がった際の原因特定方法

検索順位が下がった原因を確認してきましたが、実際に検索順位が下がった原因の特定をしていきます。

GoogleSearchConsoleを確認

GoogleSearchConsoleは、Googleが提供する無料解析ツールです。自社サイトがどのようなキーワードでヒットして、検索結果に何回表示されたのかなどがわかります。また、検索キーワードの順位やアクセス数を確認することができ、検索順位が下がった原因を調べることができるでしょう。

GoogleSearchConsoleのリンクレポートを使うと、外部サイトから自社サイトに貼られた被リンクURL情報を確認できます。もし、不自然な被リンクがあった場合は解除しましょう。

GoogleAnalyticsを確認

主要キーワードでの検索順位が下がったときには、GoogleAnalyticsも確認しましょう。

GoogleAnalyticsもGoogleが提供している無料解析ツールで、サイト訪問者の行動や属性を分析できます。サイト全体のアクセス数が減少しているのか、特定のページのみでアクセス数が減少しているのかを調べることで、原因を特定するのです。

また、ユーザーがサイトを閲覧した時間（平均エンゲージメント時間）も重要な指標です。情報が少ない、または不要な情報の多いサイトは訪問者がすぐに離脱してしまいます。エンゲージメント時間を確認することで、サイト訪問者の満足度を知ることもできるでしょう。

検索順位が下がった際の改善方法

検索順位が下がった原因を特定できれば、対策を練ることができます。
検索順位が下がったことに焦りもあるかもしれませんが、改善方法をしっかりと押さえてSEO対策を行い、Googleやユーザーから好まれる健全で良質なサイトを目指しましょう。

質の良いコンテンツを作成する

質の良いコンテンツを作成する前に、なぜGoogleがAIやアルゴリズムを使い、ときには厳しいペナルティを課すのか考える必要があります。

Googleは、良質で正確なコンテンツをユーザーへ提供したいと考えています。ユーザーが検索エンジンに入力したワードの検索結果に「答え」が表示されることを望んでいるのです。

そのため、検索結果に良質なサイトが上位表示されるよう、コアアルゴリズムのアップデートを頻繁に行わなければなりません。

Googleやユーザーが考える質の良いコンテンツとは、単にSEO対策が万全のサイトではなく、ユーザビリティの高いサイトです。SEO対策でのユーザビリティは、ユーザーがサイトを閲覧する際の使いやすさや見やすさを指します。これを念頭にコンテンツを作成していきます。

ユーザビリティを徹底したうえで、検索結果の上位を狙うために競合サイトのコンテンツを分析しましょう。決して競合サイトのリライトはせず、独自性のあるコンテンツ作りを意識してください。

E-E-A-Tを高める

E-E-A-TとはGoogleが独自に定めたもので、「Experience（経験）」「Expertise（専門性）」「Authoritativeness（権威性）」「Trust（信頼）」からなる、良質なサイトの評価基準です。

近年、GoogleはE-E-A-Tを重要視しており、E-E-A-Tをしっかり押さえたコンテンツの作成は、サイトを検索順位の上位に表示させるため大切なことです。

E-E-A-Tの評価が高いサイトは、Googleからの評価が高いだけではなく、ユーザーからの評価も高い信頼できるコンテンツだといえます。

適切なSEO施策を実施する

適切なSEO対策として重要なのは、ユーザーの検索ニーズとキーワードにズレがないか確認することです。

例えば「台所」と「キッチン」というように、同じ意味でも検索結果で上位表示されるサイトが異なります。このズレが起こると、検索ニーズに応えられていないことになり、順位を下げてしまっている可能性もあります。

E-E-A-Tを高めたうえでユーザーの検索ニーズを分析し、サイトの流入数を安定させて検索順位を戻していきましょう。

検索順位が下がった際のご相談ならMPHへ

今回ご紹介した対策方法でしばらく検索順位の変動を俯瞰し、検索順位が安定してきたらひとまず安心です。しかし、検索順位が下がるたびに分析や対策をとることは大変な作業で、社内でSEOの正しい知識を身につけたメンバーを探すのも一苦労でしょう。

そういった場合のSEO対策やWebコンサルティングは、ぜひMPHにご相談ください！
検索順位が下がってしまった原因から対策、実行までのサポートを行います。また、社内でのSEO対策が難しい場合は、社内の仕組み作りからご提案しています。

MPHがお手伝いさせていただいた企業様から、検索結果の上位表示達成とともに業績がUPしたとの嬉しいお言葉もいただいております。

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