MPHの経営に役立つWebコンサルティングコラム

Webコンサルティングコラム
経営目線でのWeb戦略について発信しております。

美容クリニックの集客(集患)方法で効果的なものは?どんな広告戦略がある?

キャンセル対策と患者満足度の両立

「Web集客をして売上を伸ばしたいけれど、どの方法を選ぶべき?」
「どのような点に気を付ければ、効果的なWeb広告が打ち出せるの?」

美容クリニックを営んでいる方は、このようなお悩みを抱えていませんか?

美容外科や美容皮膚科などの美容クリニックは、競合が多いことなどからWeb集客が難しい業界のひとつです。やみくもにWeb広告を打ち出しても、費用対効果を上げるのは難しいでしょう。

そこでこの記事では、美容クリニックで有効な集客方法や、広告戦略について解説します。Web集客力を高め、さらに多くの人から愛されるクリニックに成長させましょう。

クリニックの集客支援はMPH【支援事例*一部】
美容クリニックの集客支援はMPH

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【結論】美容クリニックはオンライン広告に力をいれるべき

年々競争が激化する医療脱毛や皮膚ケア、美容整形を始めとした美容クリニック業界。生き残りを図るにはサービスや院内体制の強化が欠かせませんが、同時にマーケティングによる集患や集客に取り組む必要があります。

とくに美容クリニックは、差別化が難しいジャンルです。数ある競合のなかでいかにクリニックの魅力をアピールできるかが、集客アップの命運をわけるといっていいでしょう。

 

美容クリニックのWeb集客が難しい理由

美容クリニック業界はWeb集客が難しいと言われています。主な理由は以下の2つです。

  • 競合他社が多い
  • 医療広告ガイドラインの規制が厳しい

美容医療は「痩せたい」「二重になりたい」など、人には相談しにくいデリケートなお悩みが多いため、多くの人がWeb上で改善方法を探しています。

そんなお悩みから集客につなげるために、たくさんの美容クリニックがWeb集客をおこなっています。Web集客を成功させるには、医療広告ガイドラインの規定をクリアしたうえで、ほかの競合クリニックとの差別化を図らなければなりません。

競合他社が多いため

美容クリニックは競合が多い分野といわれます。特定の専門医を持っていない医師でも開業できるため、医師免許と資金さえ用意できれば新規開業のハードルが比較的低いのです。

また、医師免許がなくても開業できる美容サロンの存在も、競合の1つに数えられます。美容サロンは高度な設備がなくても営業できるため、自宅の改装やマンションの一室を借りて運営するところも珍しくありません。施術後の簡単なケアや経過観察は美容サロンである程度担当できるため、美容サロンとの競争も考慮する必要があります。

医療広告ガイドラインの存在

医療広告ガイドラインとは、医療業界の者が広告を実施する際に課せられるルールのことです。原則として、病院やクリニックなど医療関係者が広告を打ち出す場合には、厚生労働省の定める医療広告ガイドラインに基づいて内容を最適化しなければなりません。

同ガイドラインでは、主に以下の内容が記された広告は禁止されます。

  • 医療法又は広告告示により広告が可能とされた事項以外
  • 虚偽広告
  • 比較広告
  • 誇大広告
  • 公序良俗に反する内容の広告
  • 客観的な事実であると証明できない内容の広告

ほかの分野では許される広告も、医療分野では当たり前のように禁止されます。ガイドラインに抵触すると、最悪の場合、行政処分も覚悟しなければなりません。

医療広告ガイドラインで表現が制限されるものとは?

医療広告ガイドラインで表現が制限されるものとは?

前述した医療広告ガイドラインで規制・制限される類の広告は、具体的に以下が挙げられます。

  • 口コミや体験談
  • 施術の写真
  • 誇大表現や虚偽表現の禁止
  • 競合との比較表現
  • 費用に言及する表現

ここからは、広告を作るうえで注意すべき内容について解説します。

口コミや体験談

患者が自身のSNSで個人的に発信するのは問題ありませんが、クリニックのホームページ等に患者の口コミや体験談は記載できません。なぜなら施術による効果は人それぞれ異なり、「施術を受ければ、必ず改善する」と誤解を招く可能性があるからです。

例えば、未承認医薬品に寄る治療の内容や「あの有名な◯◯も絶賛した」といった旨の広告は、原則として認められません。口コミや体験談の掲載は、医療広告ガイドラインにおける「広告が可能とされていない事項の広告」に抵触するおそれがあります。

施術の写真

口コミや体験談と同様に、個人差があるため記載できません。ただし、特定の内容を広告内に記載する「限定解除要件」を満たしている場合は掲載できます。

限定解除事項の要件は、以下の2点です。

  • 客観的事実が証明できる内容かつ患者が自らの意思で入手できる情報が載っていること
  • 広告の内容に関して患者が照会・問い合わせする方法が明記されていること

また、自由診療の場合はさらに以下の2点もクリアする必要があります。

  • 実際にかかる施術費用や注意事項が網羅的に明記されていること
  • 治療にかかるリスクや副作用について言及されていること

医療広告ガイドラインにおいて、客観的な事実が証明できない内容の広告は原則として禁止です。

簡単な説明文だけで写真を貼り付けるのは認められませんが、治療内容の詳細や副作用のリスクなどをしっかりと記載すればOKです。

誇大表現や虚偽表現の禁止

誤解を招くような大げさな表現や、事実とは異なる情報を記載してはいけません。たとえば「体への負担はありません」「確実に改善します」などが当てはまります。

「厚生労働省の認可を受けています」という表現もNGです。条件を満たして申請すれば許可されるにもかかわらず、このように記載すると「特別に許可された」といった誤解を招きます。

基本的に、曖昧な表現や事実に基づいていない情報は、すべて禁止される認識でよいでしょう。施術の効果やアピールを広告に記載する場合は、前述した「限定解除要件」をクリアする必要があります。

競合との比較表現

ほかのクリニックより優れていることをアピールする表現はできません。たとえば「日本一」「No.1」「最高」「日本初」といった最上級ワードは使用不可です。

「他院では満足できなかった方も、効果を実感しています」「芸能人の〇〇さんも、当クリニックに通っています」などの表現も避けましょう。

比較表現は、事実に基づいた情報であっても禁止です。また「県内有数の」「優良な」といった曖昧な表現も制限されます。比較表現は誤認を招くおそれがあるため、原則として使えないのです。

費用に言及する表現

医療を提供するのにもかかわらず、必要以上に料金の安さをアピールしたり、医療とは直接関係のない方法で集客したりするのは認められません。

「通常〇〇円のところ、今だけキャンペーンで半額!」「施術を受けた方に〇〇をプレゼント」などが該当します。

上記の内容は医療広告ガイドラインにおける「品位を損ねる内容の広告」に該当し、指導または行政処分の対象です。ただし、アピールすることなく施術費用を掲載する分には問題ありません。

美容クリニックで有効な集客方法

美容クリニックで有効な集客方法

美容クリニックが取り組む上で代表的な集客方法の概要を、以下にまとめました。集客における手法の選定に、ぜひお役立てください。

実施内容 メリット デメリット コスト
SEO対策
  • 持続的な効果がある
  • ホームページへの流入が見込める
  • 専門知識が必要
  • 少し時間が掛かる
  • コストがかかる
数十万円/月
MEO対策
  • 持続的な効果がある
  • 店舗情報を充実するだけである程度効果が望める
  • 競争が激しい
  • マップ表示にしか効果がない
数万円/月
SNS運用
  • リピーターの増加につながる
  • クリニックの魅力を伝えやすい
  • SNSのユーザーにしかアプローチできない
  • 配信コンテンツが制限される
数十万円/月
YouTube運用
  • SNSよりリアルな情報を届けられる
  • 各種SNSと連携できる
  • スキップされる可能性がある
  • 配信コンテンツが制限される
数十万円/月
4マス広告
  • 多くの人に見てもらえる
  • 幅広いターゲットを巻き込める
  • 効果が期待できる媒体は料金が高い
  • 継続的なコストがかかる
数十万円〜数千万円(掲載媒体や広告サイズによって変動)
オフライン広告
  • 多くの人に見てもらえる
  • 一度掲載すれば放置しておけるので楽
  • 場所によって効果にムラがある
  • 継続的なコストがかかる
数千円〜数百万円(設置媒体や立地によって変動)

ここからは、主要な集客方法について解説します。

SEO対策

SEO対策

SEOは Search Engine Optimization(検索エンジン最適化)の略称で、検索エンジンを使ったマーケティング戦略のひとつです。SEO対策とは、検索結果の上位に表示されるようなコンテンツを作ることを指します。

検索エンジンは、ユーザーの検索ワード(検索意図)に合わせて、最適な答えが記載されたページを上位表示する仕組みです。

たとえば「シミ 消したい」というキーワードで検索すると「ユーザーはシミを消すための方法を探している」と考え、その情報が記載されているページを上位に表示させます。

記事が上位表示されれば、ホームページへの流入につなげやすく、集客アップを狙えます。記事にSEO対策を施す際は、以下の点を意識しましょう。

  • 上位表示を狙えるキーワードを選ぶ
  • 複数のキーワードを組み合わせる
  • キーワードにエリアや治療名を含める
  • ユーザーの知りたい情報を網羅する

・上位表示を狙えるキーワードを選ぶ

SEO記事を作るうえで、最も重要なのはキーワードです。検索エンジンで検索されている回数に注目してキーワードを選びましょう。

検索回数を調べる際は「Google キーワード プランナー」という、Googleが提供しているツールが便利です。特定のキーワードに対する月間の検索回数(検索ボリューム)を把握できます。

上位表示を狙うなら、ある程度の検索回数があるキーワードがおすすめです。少なすぎると、上位表示されても集客につながらないかもしれません。

ただ、検索回数の多すぎるキーワードは、上位表示の難易度が高いので注意が必要です。たとえば「美容クリニック」「脱毛」といった単一のキーワードは検索ボリュームが多いため、競合性も高くなります。

競合性の高いキーワードは、大手クリニックが完成度の高い記事で上位表示を占めていることもあり、それに対抗するのは難しいでしょう。

・複数のキーワードを組み合わせる

上位表示のコツは、単一ではなく複数のキーワードを組み合わせることです。たとえば「美容クリニック 埼玉 おすすめ」「医療脱毛 メンズ 費用」のように組み合わせることで、対象ユーザーを絞り込めます。

「美容クリニック」と検索する人の中には、「美容クリニックって何?」「美容クリニックではどんな施術を受けられるの?」といった、美容クリニックそのものについて調べている人もいると思います。

しかし「美容クリニック 埼玉 おすすめ」と検索しているのは「埼玉でおすすめの美容クリニックが知りたい」と思っているユーザーです。

このようにキーワードを連ねることで、検索ユーザーの意図を把握しやすいうえに、単一キーワードほど競合性は高くないため上位表示を狙えます。

MEO対策

MEO対策

美容クリニックのように、特定の地域でサービス展開しているお店は、MEO対策が効果的です。

MEOは、Map Engine Optimization(マップ検索エンジン最適化)の略称。マップ向けの地図エンジンで、検索結果を上位表示するための対策を指します。

検索エンジンで「東京 美容クリニック」のように検索すると、検索結果画面の上部にグーグルマップが表示される仕様です。

MEOは多くの人の目にとまりやすいうえに、ユーザーは目的の場所を探しやすいところがメリットです。また、Googleマップは地図に限らずお店のWebサイトへの誘導も可能なので、掲載されれば集客への期待が高まります。

MEOは「地域名 + キーワード」の組み合わせで検索することが目的のため、特定の地域での集客に効果を発揮します。つまり美容クリニックや飲食店のような、店舗への集客を狙っている業界は、MEO対策を施す価値があるのです。

また、もしMEOで高い評価を得られ、キーワード検索で上位3位以内に入れば、「ローカルパック」という検索結果画面の上部に表示されます。

ユーザーは高い確率でローカルパックに表示された店舗情報を閲覧するため、適切にMEO対策を施してローカルパックへの表示を目指しましょう。

MEO対策をする際は、「Google マイビジネス」の登録が必須です。このサービスに登録することで、自院の情報をGoogleマップ上に表示できます。

上位表示するには、Google マイビジネスにユーザーが求めている情報をしっかりと掲載するのが大切です。住所・電話番号・営業時間といった基本情報に限らず、クリニックのURL・写真・サービスのメニューなども記載しましょう。

とくに見逃せない情報は口コミです。Google マイビジネスには、口コミの投稿・返信機能がついています。質の高いサービスを提供して良い口コミを集め、口コミに対して丁寧に返信することで顧客からの信頼度が上がります。

SNS運用

SNS運用

近年はSNS上に、インフルエンサーと呼ばれる消費者が多く存在します。インフルエンサーとは、世間に与える影響が大きい人物のこと。インフルエンサーが発信した情報は、多くの人へ購買行動を促し、集客アップを期待できます。

そのため多くの企業が、インフルエンサーを活用したマーケティングをおこなっています。SNSからWebサイトへの誘導はSEO対策にもつながるため、積極的に取り組みましょう。

SNSはInstagram・Facebook・Twitter・LINEなど多くの種類があります。最初からすべてを網羅するのは難しいため、自院の患者の属性を理解したうえで適切なSNSを選択するのがポイントです。

SNSの中でもInstagramの運用が、美容クリニックに向いています。なぜならInstagramのユーザーは20~30代の比較的若い世代が多く、さらに女性の利用者が多いからです。

若い女性を集客したいクリニックなら、Instagramのユーザー層とターゲット層が合致します。近年では40〜50代のユーザーも増えているため、運用次第で幅広い世代とつながれるでしょう。

写真や動画の投稿が可能なInstagramは、自院のイメージを視覚的に伝えられるのが特徴です。クリニックの外観や内装・美容に関する情報・施術の様子などを投稿することで、ユーザーに自院の魅力を分かりやすく伝えられます。

ただしビフォーアフター写真は、前述したとおり医療広告ガイドラインに沿った方法で投稿しましょう。

Youtube運用

Youtube運用

動画投稿サイトは複数存在しますが、中でも集客に向いているのがYouTubeです。動画投稿サイトの中では知名度が最も高く、世界中にユーザーがいます。

文章や写真に比べて、動画のほうがクリニックの特徴をリアルに伝えられるのがポイントです。クリニックの雰囲気や清潔感、院長やスタッフの親しみやすさが伝わりやすいため、ユーザーはクリニックに足を運びやすくなるでしょう。

YouTubeは動画投稿サイトですが、SNSの機能もあります。動画を気に入ってもらえれば、チャンネル登録してもらえたりコメントをしてくれたりなど、視聴者と直接つながれます。

ユーザーがチャンネルのファンになれば、クリニックの顧客になる可能性が高まるでしょう。クリニックや施術内容の紹介に加え、インフルエンサーによる施術体験の様子などを投稿することで、高い広告効果を得られます。

4マス広告

4マス広告

4マス広告とは、現実のメディア媒体に広告の掲載を依頼する方法です。主にWebを使わない高齢者層に対して有効とされます。4マス広告の具体的な手法は、以下の通りです。

  • テレビ
  • ラジオ
  • 新聞
  • 雑誌

上記の媒体は多くの人に対して露出できるため、認知度の向上に役立ちます。ただし、4マス広告は掲載先の規模や場所によって料金が大幅に変動します。

オフライン広告

オフライン広告

オフライン広告とは、交通機関や電柱など、人の目に触れやすい場所や建造物に広告の掲載を依頼する方法です。通りすがりの人に対して宣伝できるため、広告の機会に恵まれる特徴があります。オフライン広告の具体的な掲載先は、以下が挙げられます。

  • 交通機関全般
  • 電柱
  • 看板

一度広告を掲載すればそのまま放置しておける簡単さがある一方、掲載先の人通りや広告のサイズ感によって効果が変わります。

美容クリニックで有効な広告戦略

美容クリニックが取り組む上で代表的な広告戦略の概要を、以下にまとめました。集客における手法の選定に、ぜひお役立てください。

内容 メリット デメリット コスト
リスティング広告
  • 費用対効果が高い
  • 簡単に上位表示を獲得できる
  • ユーザーの検索意図に合致しなければならない
  • 広告単価が高い
数十万円/月
SNS広告
  • ターゲティングの精度が高い
  • 拡散力が高い
  • SNSの利用者しか狙えない
  • 炎上のリスクがある
数十万円/月
Youtube動画広告
  • 費用対効果が高い
  • サイトへ直接誘導できる
  • 広告をスキップされる可能性が高い
  • 炎上のリスクがある
数十万円/月
美容系ポータルサイトへ出稿
  • 利便性が高い
  • 流入経路を増やせる
  • 継続的な掲載料がかかる
  • 予約にマージンが発生する
数万円/月
美容系口コミサイトへの出稿
  • クリニックの信頼性を向上できる
  • サービスの品質向上や改善につながる
  • 能動的なアピールはできない
  • 悪い口コミが書かれる可能性もある
数千円/円

ここからは、上記の主要な広告媒体について解説します。

リスティング広告

リスティング広告

前半の章で触れたように、リスティング広告とは検索エンジンでユーザーが検索したキーワードに連動して、検索結果画面に表示される広告です。

ユーザーの検索意図に合致した広告が表示されるため、集客に成功しやすく、高い費用対効果を得られます。

ただし美容クリニックのWeb集客は競合性や広告単価の高さから、なかなかうまく運用できないのがデメリットです。しかしSEO対策と同様に、狙うキーワードを工夫すれば上位に表示される可能性が高まります。

また、リスティング広告攻略のカギは、検索キーワードとコンテンツの内容を一致させることです。広告が上位表示されない、クリック率が低い場合、顧客の検索意図とコンテンツの内容が合っていないのかもしれません。

たとえば「二重整形」のキーワードを狙っている場合、コンテンツの内容が「美容整形のメニュー一覧」ではユーザーの検索ニーズは満たされないでしょう。なぜならユーザーが知りたいのは「二重整形の施術内容や効果」であって、美容整形の種類を知りたい訳ではないからです。

「なぜ、ユーザーはこのキーワードで検索したのか」をよく考え、適切な内容のコンテンツを制作するようにしましょう。

SNS広告

SNS広告

SNS広告とは、Instagram・Facebook・X(旧Twitter)・LINEなどのSNSに、広告を出稿するマーケティング施策です。SNS運用と並行してSNS広告にも取り組むことで相乗効果を期待できます。

SNS広告の主なメリットは以下のとおりです。

・精度の高いターゲティングが可能

SNS広告は「年齢」「性別」「地域」「使用媒体」「興味・関心」などで、狙いたいターゲット層を細かく設定できるのがメリットです。ペルソナとなる人物像を設定し、ターゲットを絞り込んでおくことで効果的に宣伝できます。

・拡散力が高い

SNS広告の大きなメリットのひとつは、シェアや「いいね」「リツイート」などによる拡散力の高さです。SNSで拡散されれば、一気に話題性を高められます。

ただし、SNS集客は利用者が多い一方、広告を発信できるのはSNSの利用者に限ります。例えば、XならXユーザー、Facebookなら運営元であるMeta社のSNSのみです。また、広告の内容が不適切だと炎上するリスクもあります。

Youtube動画広告

Youtube動画広告

YouTube動画広告は、YouTubeで動画を視聴する前や視聴の途中で表示される広告です。YouTube動画広告には以下のような利点があります。

・費用対効果が高い

YouTube動画広告には複数の種類がありますが「インストリーム広告」はスキップされたら課金の対象外です。つまり動画に興味を持ってくれた人に対してだけ料金が発生します。

スキップされるまでの数秒間は、動画を見てもらえる可能性が高いため、ユーザーへ印象を残せるでしょう。

・サイトへ直接誘導できる

動画内に自院サイトへのリンクを挿入できるので、興味を持ってくれたユーザーをそのままサイトへ誘導できます。

・詳細なターゲティング設定が可能

SNS広告と同様に、狙いたい人物像を細かくターゲティングできるのが特徴です。潜在顧客層に絞って広告を表示できるため、広告効果を得やすいでしょう。

ただし、Youtube動画広告はスキップされる可能性が高く、SNSと同様に炎上のリスクも伴います。

美容系ポータルサイトへの出稿

美容系ポータルサイトへの出稿

ポータルサイトとは、さまざまなコンテンツをつなげる入口(玄関)となるサイトです。美容系ポータルサイトは、美容クリニックやサロンなどの情報が集約されており、検索や予約ができる総合サイトを指します。

1つのサイトから多くの情報を入手できるため利便性が高く、「美容クリニックやサロンを予約する際、まずはポータルサイトから探す」という方も多いでしょう。

代表的な美容系ポータルサイトは「ホットペッパービューティー」です。このようなポータルサイトへ掲載すれば、流入経路を増やせます。

その代わり、美容系ポータルサイトへの掲載には継続的な費用と予約時のマージンが発生します。基本料金のアップやサービスの追加など、なんらかの対策をしなければ利益率を圧迫してしまうでしょう。

美容系口コミサイトへの出稿

美容系口コミサイトへの出稿

口コミサイトとは、サービス・商品を利用したことがある人が、個人的な感想を自由に書き込めるサイトの総称です。

美容クリニックは医療広告ガイドラインがあることで、クリニック側から施術の魅力や効果をアピールするのが難しいところがデメリット。美容系の口コミサイトへ出稿すれば、患者の生の声を届けられます。

良い口コミだけではなく悪い口コミを書かれる可能性もあるため、質の高いサービスを提供し、顧客満足度を高めなければなりません。

美容クリニックの集客を最大化するポイント

WEBサイトにアクセスした人を来院につなげるために

せっかくWEBサイトに訪問してもらえたのにも関らず、来院につなげられなかったらもったいないので、自院の魅力が伝わるWEBサイトを作る必要があります。

WEBサイトにアクセスした人を顧客へと発展させるためには、以下のコツを取り入れましょう。

強みをアピールする

数ある美容クリニックから自院を選んでもらうためには、「ここで施術してほしい!」という、選ばれる理由が必要です。

そのためには、「長年の実績」「丁寧なカウンセリング」といった、自院の強みが一目で分かるようなサイトデザインを意識しましょう。

自院の強みを伝えることは、競合と差別化するうえで大きな役割を担います。魅力や強みにあたる要素を棚卸して、マーケティングに活かしましょう。

ターゲット設定は明確に

大手美容クリニックに打ち勝つには、ターゲットとする顧客をある程度絞り込むのが大切です。さまざまなお悩みにアプローチしても、Web上でなかなか自院を見つけてもらえません。

自院の得意とする分野で、なおかつ地域密着という戦略なら大手にも十分対抗できます。対象を絞ることで、「〇〇市で二重整形といえば〇〇クリニック」のようなイメージを植え付けられます。

また、「施術メニューが多い」「ニッチなお悩みにも対処してくれる」など、大手やほかのクリニックとの差別化を図りましょう。

ただし、誇大広告や比較表現は医療広告ガイドラインに抵触します。あくまで事実に基づいた情報を用いたうえで、集患につなげましょう。

実績を明記する

施術を受けようか悩んでいる方にとって、来院を後押しする材料のひとつが症例写真です。

すでに解説しているように、施術のビフォーアフター写真(症例写真)は、医療広告ガイドラインの限定解除事項を満たしていれば掲載できます。

モニターを実施して症例写真を集め、ガイドラインに沿って写真をアップしましょう。

SNSでターゲットとの距離感を縮める

近年は、日々の肌ケアや効果のあるストレッチなど、専門的な知識や技術をSNSで配信する「コンテンツマーケティング」に取り組むクリニックも増加傾向にあります。

患者にとってほしい情報を積極的に提供することで「ここなら信頼できそう」「せっかくだからここにお願いしよう」と思ってもらえるのです。これを心理用語で「返報性の原理」と呼びます。

ユーザビリティを意識したサイトづくり

WEB集客の最終目的は、予約と受診です。「予約しにくい」という理由でお客様を取りこぼさないように、予約がスムーズにできるWEBサイトを作らなければなりません。

「簡単な操作で予約が完了する」「空き情報がすぐに分かる」など、顧客目線に立ってWEBサイトのデザインや機能を検討しましょう。

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この記事を書いた人

代表取締役 池本将章

代表取締役 池本将章

専門分野:WEBコンサルティング,WEB広告,SEO

株式会社エッコにて、WEBコンサルティング事業部長、東京支社統括を歴任した後、 2017年にMPHを創業。2019年にプラスファクトリー株式会社を設立。これまでに500以上の企業への支援実績。

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