ドメインパワーとは?測定方法と強化方法・注意点を解説!
目次
「ドメインパワー」はSEO対策において重要なものの1つです。
ドメインパワーが強いと検索順位で上位表示されやすくなる、早くインデックスされるなどのメリットがあり、対策しておかない手はありません。
本記事では、ドメインパワーについて測定方法から強化方法まで詳しく解説しています。ドメインパワーの測定ツールも併せてご紹介していますので、参考にしてみてください。
ドメインパワーとは?
ドメインパワーとは、検索エンジンからどれだけ信頼されているかを数値で表したものです。
Googleなどの検索エンジンは、独自のアルゴリズムでサイトやコンテンツを評価し、検索結果の表示順位を決めています。
この時、評価の指針となるのは「ユーザビリティ」です。コンテンツの質や量、更新頻度、被リンクなどから「ユーザーの役に立つ使いやすいサイトであるか」を総合的に判断しています。これらを最適化し、検索上位を目指すことを「SEO対策」といいます。
SEO対策を行い評価が上がると、検索順位も上がります。つまりGoogleから「このサイトはユーザーにとって有益である」と信頼を得ているためで、この信頼度を数字で表したものを「ドメインパワー」と呼んでいるのです。
そもそもドメインとは、インターネット上の住所のようなもので、コンテンツがWEB上のどこにあるのかを判別するための情報です。
例えば、弊社MPHのサイトであれば、URLは「https://m-p-h.jp」、「m-p-h.jp」の部分がドメインです。
Googleでは末尾の「jp」を、TLD(トップレベルドメイン)、それより前をセカンドドメイン、サードドメインと呼びます。ドメインについてGoogleは、公式発表の中でドメイン名だけでサイトを評価しているのではない(SEOには直接関係ない)と言及しています。
We don’t use domain authority at all in our algorithms.
訳:私たちのアルゴリズムでは、ドメインオーソリティをまったく使用していません。
(Google ジョンミラーのツイート(現:X)より引用
https://twitter.com/johnmu/status/1231974976514908160?lang=el)
ご存知のように、TLDの「jp」は、「日本の(japan)」の意味であり、「jp」のドメインを使っているサイトは日本中に星の数ほどあります。中には検索順位1位をとるサイトのドメインに使われていることもあるでしょう。
しかし「jp」とついているサイトすべてがGoogleから高い評価を得ているわけではなく、記事の質や量、被リンクの数、コンテンツの更新頻度などによって検索順位に違いがあります。
つまり、ある固有のドメインが力を持つ(=検索順位で上位表示される)わけではなく、有益なコンテンツを継続して作成しユーザビリティが高まると、Googleの評価が高くなり、ドメインの力が強くなる、と考えることができます。
そのため、「このドメインを使っていれば大丈夫!」といったものは存在せず、ユーザビリティを重視し、長い時間をかけてサイトを運営し育てていくものがドメインパワーであるといえるでしょう。
ドメインパワーがSEO対策で重要な理由
ドメインパワーが高まると、下記の理由からSEOで有利になります。
新規コンテンツが上位に表示されやすくなる
検索エンジンは日々WEB上をクロールし、コンテンツをインデックスしていきます。ドメインパワーが強いサイトのコンテンツは信頼度が高いので、新しい記事でも上位表示されやすくなります。
インデックスが早くなる
通常、新しいコンテンツがインデックスされ検索結果へ表示されるようになるまで1週間ほどかかるといわれています。ドメインパワーが強いと、検索エンジンが優先的にクロールするので、早い時だと数時間でインデックスが完了することもありSEO的には大変有利です。
情報の新鮮さが重視されるようなコンテンツの場合、特に重要なポイントになるでしょう。
ドメインパワーの測定方法
ドメインパワーを測定できるツールをご紹介します。使用したい機能やサイト運営の規模によって、選んで使ってみましょう。
【無料】ドメインパワーチェックツール
無料で使えるおすすめツールを2つご紹介します。
・パワーランクチェックツール
パワーランクチェックツールは、独自のアルゴリズムを使って、入力されたドメインのドメインパワーを測定してくれます。
ドメインパワーの他、ドメインの価値やサイトの運用開始時期も確認できます。日本語対応しているので初心者でも使いやすいツールです。
アカウント登録をしない場合は1日1回まで、アカウント登録とメルマガの購読で、1日3回まで利用可能になり、すべて無料で使用できます。
・MOZ
MOZ(モズ)は、SEO状況を幅広く診断できるツールを提供しているサービスです。アカウント登録を行うだけでドメインパワーの測定機能が無料で利用できます。
現在、日本語対応はしていないものの、情報の精度が高く海外でも信頼が高いツールです。
【有料】ドメインパワーチェックツール
SEO対策のための機能が充実したおすすめ有料ツールは次の3つです。
ahrefs
ahrefs(エイチレフス)は、ドメインパワーのチェックはもちろん、キーワードの順位や被リンク数などSEOチェックツールが1つにまとまった王道のツールです。
月額1万円~と、少し高額に感じるかもしれませんが、自社サイトだけではなく競合サイトのSEOチェックもできる点がメリットです。これ1つでさまざまなSEOチェックが可能なので、競合調査をしっかり行いたいという方にはおすすめです。
Rank Tracker
世界的に人気の高いRank Tracker(ランクトラッカー)は、コストパフォーマンスがよいSEO対策ツールです。
無料版もありますが、ドメインパワーの調査や大量のキーワードの順位チェック、検索ランキングチェックなどあらゆる情報が可視化できるので、競合サイトの分析など便利な機能が使える有料版がおすすめです。
Majestic
Majestic(マジェスティック)は、被リンク調査をはじめとしたさまざまな分析ができるSEOツールです。独自の指標である「TF(トラストフロー)」がドメインパワーにあたります。
他のツールに比べても検出数が多く、競合サイトの調査にも使用できる点が特徴です。使用回数や機能によっていくつかの有料プランがあり、無料でお試しも可能です。
ドメインパワーの強化方法
前半ではドメインパワーがSEOに大きな影響があることを解説しました。ここからは、具体的にどのようにすればドメインパワーが強くなるのか見ていきましょう。
質の良いコンテンツを作成する
ドメインパワーを上げるためには、Googleからの評価を上げる必要があります。
質の高い記事を作成し、サイトの評価が上がればドメインパワーも自ずと上がっていきます。まずはユーザーにとって有益で質の高いコンテンツを作成することを目指しましょう。
質の良い被リンクを獲得する
ドメインパワーを高める方法の1つに「被リンクの獲得」が挙げられます。自身のサイトに他のサイトからリンクされることによって「このサイトは他のサイトからの評価も得ている、信頼できるサイトである」とGoogleが認識してくれるためです。
しかし、どんなサイトからの被リンクでも可能かといえばそうではありません。自身のサイトに関係のないサイトや、品質が高くないサイトからの被リンクは、逆に評価を下げることになってしまいます。
意図的に被リンクの数だけを集めても、スパム扱いされる可能性があるので注意しましょう。
サイトへのアクセス数を増やす
アクセス数が多いサイトは、多くのユーザーから信頼されている「ユーザビリティが高いサイトである」とGoogleが評価してくれるため、結果的にドメインパワーも上がります。
定期的にサイトを更新する
サイトを立ち上げてドメインを放置していてもGoogleの評価は上がりません。コンテンツの追加や更新を定期的に行い、長期的にサイトを運営してドメインパワーを高めていく必要があります。
その際は、やはりユーザビリティを考えた質の高い有益な記事を作成することが大切です。コツコツと更新し、質の良いサイトを育てていきましょう。
ドメインパワーを高める際の注意点
ドメインパワーはすぐに強くなるものではありません。腰を据えて長期的に取り組む必要があります。ドメインパワーを高めたいために次のような方法とってしまうと、デメリットがあるので注意が必要です。
有料の被リンクは購入しない
被リンク数や被リンク元のサイトの信頼度は、SEOに大きく関係するといわれています。
自社コンテンツと無関係のサイトからの被リンクや、被リンクをもらうためにお金を払う行為は、Googleのポリシー違反に当たるため、ペナルティーを受ける可能性が高くなります。
▼リンクスパムについて(Google公式)
https://developers.google.com/search/docs/essentials/spam-policies?hl=ja#link-spam
ペナルティーを受けると、検索順位が大きく下がるほか、最悪の場合インデックスが止まってしまう可能性も考えられます。
ユーザーの不利益となるような行為にはGoogleは厳しく対処するため、有料の被リンクを購入する方法は避けましょう。
中古ドメインは信頼性を重視する
すでに何年か使用されていた、いわゆる中古ドメインがあります。インデックスされている期間も長いため、新しいコンテンツを作成したときにクロールしてもらいやすく、検索上位をとれる可能性もあります。新しいサイトを立ち上げる際など即効性があるため、現在も中古ドメインは数多く取引されています。
しかし、中古ドメインを使う場合、よい評価だけではなく悪い評価も引き継いでしまう点に注意が必要です。ペナルティーを受けたことがあるドメインであれば、その履歴も引き継いでしまうため、せっかく購入してもデメリットの方が大きいケースもあります。
どうしても中古ドメインを購入する場合は、信頼性を重視しペナルティーを受けている可能性のあるドメインに引っかからないように注意しましょう。
ドメインパワーを始めとしたSEO対策はMPHへ
ドメインパワーはSEOに大きな影響がある指標の1つです。上位表示されることはそのまま検索流入数のアップにつながるため、対策しておいて損はありません。
ドメインパワーを高める方法はSEO対策を行うことと同義です。コンテンツの質を高めることや被リンク設定、更新頻度など有効なSEO対策を行うことで、ドメインパワーも育っていきます。
ドメインパワーを高めたい、SEO対策をしっかりと行っていきたいとお考えなら、私どもMPHへぜひお任せください!
MPHは、現状分析から、具体的な提案・目標設定まで御社のSEO対策をサポートします。もちろん提案して終わりではありません。TODOの管理進行や成果分析レポートも定期的に行い御社のサイト運営に貢献します。
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